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2020年10月25日04:52

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備忘録(新版『西田幾多郎全集』刊行期間と京大学部時代及び京大大学院時代の一致)

最初の『西田幾多郎全集』が
岩波書店から刊行されたの(第一刷)は
西田幾多郎が1945年6月7日に亡くなって
2年後の
1947年から
1953年にかけて。

本巻は12巻で
別巻が6巻の
全18巻構成だった。

この時代は
良い質の紙を使えない時代だったので

紙質も装丁も一新されて
次に同じ岩波書店から刊行された
『西田幾多郎全集』(新装版、第二刷)は
第一刷が完結してから
12年後の
1965年から
1966年にかけて。
(単に新装版にするだけで編集作業を
 ほとんど伴わなかったから刊行期間が短かったのだろう。)
別巻を設けず
全19巻で刊行された。

第三刷は
第二刷が完結してから
12年後の
1978年から
1980年にかけて
刊行され
これも全19巻。
これは私が大阪市立大学時代に刊行されたもので
関西大学大学院時代(1992年4月〜1994年3月)に
関大近くの古書店で
全巻揃え(函、月報付き)で
11万8千円か
18万円かで
購入したように思う。
(2020年10月25日現在「日本の古本屋」サイトで
 11巻の月報欠け全19巻揃って1万5千円で出ていた。
 もし買うにしても第四刷を買うだろうし、
 月報も全部揃えて製本してあるのを買いたい。)

旧版『西田幾多郎全集』の
最後(第四刷)は
第三刷が完結してから
7年後の
1987年から
1989年にかけて
刊行されている。
(1989年は1月7日で昭和が終わり
 1989年1月8日より平成が始まった。)

第四刷が完結して
13年経って
全面的に再編集された
完全な新版が

平成14(2002)年11月から
同じ岩波書店から
刊行され始め
平成21(2009)年3月に
完結した。
全24巻構成だった。

私は
平成14(2002)年の4月に
京都大学教育学部に入学し
平成21(2009)年4月に
京都大学大学院 教育学研究科 修士課程(研究者養成コース)に
入学しているが
(学部は卒業していないが、
 大阪市立大学の卒業資格で大学院を受験し合格して入学した)
2002年から2009年3月までは
京都大学教育学部に居たので

新版『西田幾多郎全集』全24巻の刊行期間

私の京都大学教育学部時代

一致する。

(この7年間、
 母は私の京大卒業を願って
 年間50万円以上の学費を
 ずっと払い続けてくれていた。
 それどころか
 大学に通いやすいように年間100万円以上もかかる
 下宿代を出し続けてくれていた。

 ただし
 下宿していた期間は
 2005年11月には京都に家を新築したので
 それ以前の
 2003年5月から2004年11月までだから
 ほぼ1年半の間だけ。
 それでも母は
 「200万円はかかった(「250万ほどかかった」だったかな)」
 と言っていた。

 京大の教育学部は
 休学すれば学費が掛からず
 にもかかわらず
 図書館は学生時代と同じように使えるので
 (ただしそれは大学院博士後期課程生の場合で、
  学部生の場合はわからないが)

 学部の場合、最長4年は休学できると思うので
 7年の内、4年は休学しておれば
 4年間分の学費は節約出来たと思うと
 勿体ないことをしたと思う。

 だって授業に出たのは
 最初の2年=2002年度、2003年度と
 大学院の修士課程を受ける前の年=2008年度
 だけなので
 授業を受講しなかった年度は
 休学できたはずだから。
 ただし
 「相応な理由」がなければ休学できないので
 理由がなければ学費を払うのは
 仕方がなかったのかもしれない。)

それだけではなく

新版『西田幾多郎全集』完結後の
平成27(2015)年10月に新発見された
(西田幾多郎の孫の西田幾久彦さんの自宅から
 引越しの際の整理に伴って
 幾久彦さん自身も知らなかった史料として
 発見された。)
西田幾多郎の直筆ノート50冊に基づいて
西田幾多郎が京都大学に着任して最初に講義した
倫理学と
次の年に講義した
宗教学のための
下書き(ノート)を
(この資料は水に濡れていたために
 翻刻が困難を極めたらしいが
 現代の最新技術で乗り越えて)
石川県西田幾多郎記念哲学館が

令和2(2020)年9月に
『別巻』として
刊行した。

私は
京都大学大学院 教育学研究科 修士課程を
平成24(2012)年3月に
修了し
(これは母の立っての願いを叶えた。
 私としては修士課程は関西大学の大学院で修了しているので
 京大大学院の修士課程を受けたときのように
 受験資格はあるので、その資格で博士後期課程を受験したかったのだが
 母の「あんたは京大を卒業してくれへんかった」という言葉を踏まえて
 修士課程は修了することにしたのだった。)
京都大学大学院 博士後期課程へ
平成24(2012)年4月に
進学し
(母の「博士号を取得して卒業して」という願いに応えるために
 博士号が取得できるまでできる限り在籍し続けるために)
博士後期課程を3年で修了証書を受けてからも
休学3年間(2015年度〜2017年度)を挟んで
2018年4月に復学し
在籍最長期間の最後の年度である
2020年度も在籍し続けているが

その在籍可能最後の年である
2020年の9月17日に
新版の『別巻』が
刊行されたので

私が京大に居た間は
新版の『西田幾多郎全集』の
刊行年と
一致している。
(発見された2015年10月は
 私が博士後期課程を休学し始めた
 最初の年の10月。)

ただし
私が来年(2021年)3月で
京大を出ても

新発見の50冊のノートの
全部が翻刻されたわけではない
と思われるので

今後
『別巻2』が出る可能性が
無いわけではないだろう。

石川県西田幾多郎記念哲学館の
ホームページ
内の
翻刻の様子を伝える動画



参照すると
新発見史料の内容は

1.旧制第四高等学校時代の講義ノート
2.京都帝国大学時代の講ノート(以上11冊)
3.東京帝国大学選科在学中のノート10冊。
4.筆記時期が推定できないノート10冊。

以上は
(1)受講ノート
(2)講義ノート
(3)研究ノート
(4)読書ノート
分類できると
推測されているようだ。

今回の『別巻』では
京都帝国大学時代の
「倫理学講義ノート」と
「宗教学講義ノート」が
翻刻されたわけだが

まだ
「受講ノート」
「研究ノート」
「読書ノート」

残されているはず。
(「講義ノート」も
 旧制第四高等学校時代のものが残っているだろう)

ということで
これから新たな『別巻』が出る
かもしれないが

とにかく
私が京大に居た時期
(2002年4月〜2021年3月)

新版『西田幾多郎全集』が
刊行され続けた時期と
一致している。

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最終更新
令和2(2020)年10月25日 午前5時35分
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