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2020年10月11日21:44

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なんだこれくしょん2020・秋(ホラー編)

wowowで適当に録画して放置してある映画が大量にあるのですが、後で「これ何で録画したんだろう?」と思う作品が少なくありません。
タイトルだけ見てもジャンルすら分からないものも。
とりあえず観てみると、本当にどうしてこんなものを、と思うものから、意外に面白いものまで様々ですが、大抵そのうち記憶から消え、データも消してしまうと観た事すら分からなくなる可能性もあるため、今回はそういう映画の感想をできるだけ簡潔に、次々と書いていきたいと思います。

その1「逆殺館」

盗みに入った家で、泥棒の方が酷い目に遭う、という映画だと傑作ホラー「ドント・ブリーズ」がありましたが、これも同じ設定です。
あちらは凄腕の盲目ジジイでしたが、こちらは悪魔に憑かれた少女なのです。

前半はなかなか面白いのです。
泥棒グループの皆さんの心の中にある死んだ人間が、それぞれに対して登場するのですが、これが完全にゾンビみたいなクリーチャーで、造詣が凄く良い。
これがテンポよく登場し始めると「アラ傑作!」と迂闊に思い始めます。

でも、終盤になるとオカルト映画から完全にバイオハザードのダメなやつに変貌し、悪魔とゾンビと地球外生命体の区別が目茶目茶な感じになると、「・・・あと20分」とカウントダウンする事だけが救いとなってきます。
途中までは「みんな元気に楽しくやっているのだから、細かい事はいいじゃない。」と自分を騙すことが出来たのですが・・・。
ちなみに、南アフリカのご当地ホラーなのでした。

その2「ゲヘナ」

登場人物それぞれの記憶により、異なった亡霊を見てしまう、というので思い出したのがこの作品。
サイパンにある、戦争中に日本軍が作った地下基地へ行った主人公達御一行が、突然戦時中へタイムスリップ!
ジャケットには「このジジイ、トラウマ級」との文字と共に、体育座りするジジイがいるので、ジジイが暴れる高齢者施設みたいな映画かと思いきや、まさかのSF。
これは嬉しい誤算です。

当然旧日本軍に熾烈な拷問を受けたり、人体実験されたりするのかと思うと、日本軍は大して活躍せず、それぞれが心の中にあるトラウマの幽霊にびっくりさせられるという、よく分からないがそれほど面白く無い展開に。
最終的にはあるオチがあるのですが、全然納得できません。
まあ、今はもっと酷いテネットを観たから、もう許してあげたい気持ちです。
あと、監督が日本人なのですが、Jホラーっぽさを随所に感じました。

その3「フェブラリイ/悪霊館(消えた少女の行方)」

副題はwowowだと「悪霊館」、DVDだと「消えた少女の行方」となっています。
Jホラーっぽい洋画ホラー、そしてオチというかトリックが存在するという点は、この作品もそうでした。
全寮制学校が休みに入るのに、親からの迎えが来ない2人の少女が怪異に遭う話と、ある少女が夜中に家までバスで帰ろうとする話が描かれます。
3つの章に分かれており、それぞれに少女の名前が付いている点などは呪怨を思わせますし、恐怖演出は黒沢清っぽいです。

本当にスローモーションで展開される話ながら、雰囲気等は悪くないし、意外に最後まで楽しめます。
しかし、前述のトリックについては、はっきり言ってアンフェア。
こういう、映像化すると成立しないトリックを、いくつかの邦画では見事にやっている例もありますので、きちんとフェアと思わせる「言い訳」を考えて欲しかったです。
ポイントは主観視点と客観視点の使い分けです。

その4「キル/オフ」

とりあえず、オチがあるだけマシかもしれません。
この映画にはオチが無い。
そういう怒りに満ちたアマゾンレビューを読んで「すぐに消そう」と思ったはずなのに、うっかり観てしまいました。
確かにありません。
ただ、これは明らかに意図的に作ってあるのです。
見知らぬ街に営業に来た主人公。
ところがどこにも人がいない。
帰ろうとすると、ラジオで自分が少女殺しの犯人だと糾弾され、次第に街の人間から狙われる様になる・・・というお話です。
おそらくデビッド・リンチを意識した不条理劇で、現実ではありえない事がいくつも起こります。

僕はサイレント・ヒルを思い出しました。
あの作品の様に、主人公の精神世界の具現化だったという話になればドラマが生まれたと思います。
主人公には幼い娘がいるという設定で、最初からデカいぬいぐるみを車に乗せていたりするので、実は彼が自分の娘を死なせてしまったという過去があり、その罪悪感が彼の命を狙う、という話にしたら一応オチになった気がします。
ラジオのDJ(後姿しか出てこない)も自分だった!みたいな。
ちょっと陳腐過ぎますかね?
なんか、本当はオチがあったのを後で削った感じを受けました。

もっと軽快に次々と紹介する予定だったのに、4本だけになりました。
「なんだこれくしょん」はまだ続きます。
(ちなみに、「なんだこれくしょん」はきゃり〜ぱみゅぱみゅのアルバムタイトルです。)

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