東京解除は早い？　遅い？

政府の「ＧＯ　ＴＯ　トラベル」で除外されていた都民の適用が１０月１日から解除。やはり東京の影響はかなり大きいようで、新幹線の乗車率も大幅に改善している。その前の４連休もそうだったが、田舎の実家に帰りたい人、地方を旅したい人が痺れを切らしたような印象だ。よほど大きな感染拡大がない限り、この傾向は続いていくような気がする。

それを地方の人たちはどう捕らえているのか。福島のテレビも反応を報道しているが、「早い」＋「中止してほしい」が７割くらい。予想以上に警戒している人が多い。背景にはこの１カ月で福島県内の感染者数が急増していることもあるが、解除できる根拠がないことも事実。まだ守りの心理が強いのだろう。

でも、地方は単独の経済で成り立っているわけではない。とくに観光分野は国内、インバウンドを含めていずれは取り戻さなければならない産業だ。すでに廃業に追い込まれたり、ギリギリのところで頑張っている零細企業も多く、時間との戦いになってきた。だから私だったら解除のタイミングを「適正」と答えるだろう。正しいとは思わないが、外からの刺激ないと経済が動かないだからである。そんな時代もあったと笑える日がくることを、切に願う。