ビールの値段がまた変わる！

明日１０月から、またビールの値段が変わる。酒税法の改正で、３５０ｍｌあたりビールが７円減税、第３のビールが９・８円増税となるのだ。幸いなことに私が愛飲している発泡酒は据え置きだが、これだって２０２６年１０月には普通のビールと変わらなくなる。こうコロコロ税金が変わるのは困ったものだ。

こうなったのは似ている商品で税金が不公平という指摘があるからだが、今回はあまりにもタイミングが悪い。もともと若者のビール離れや人口減で消費が落ち込んだことに加えて、このコロナ渦である。外出増加で家飲みが急増し、飲食店のビール消費が激減。家飲みでは安い第３のビールの販売量が増えて本当のビールの消費量を抜いたのに、国はそこにメスを入れる。庶民いじめと思われても仕方あるまい。

一部でクラフトビール人気も出ているが、昔の地ウイスキーや地ビールと同じで成功例はあまり耳にしない。アベノミクスで格差社会が顕在化したいま、わざわざそんな高級品を買う人はわずか。少なくとも日常的な飲用品にはなり得ない。むしろ安い市販のビール品の中で何円安くなるかという戦いをしているのが現実だ。またしても値上げするタバコと違って、じゃあビールをやめるかという人はいないだろう。ちょっと溜息が出る秋のニュースではある。