mixiユーザー(id:371669)

2020年09月02日08:07

71 view

8月が終わる。とにかく1年の2/3が終わった。

8月28日(金)  早稲田松竹
    ジャファル・パナヒ×ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 人と土地に秘められた物語

「ある女優の不在」(ジャファル・パナヒ)
女優志望の田舎の少女が、憧れの女優に助けてくれとのメールを連発。でも、返信が無いので、最後に自撮り自殺映像を送りつける。でも、その映像だけは当の女優ではなく、縁の深い監督の下へ。監督は、それを観てビックリ。くだんの女優に連絡を取るが、女優の方は全くメールなんて受信してないとのこと。心配になった二人は、寒村を訪れることにするが、それを監督ジャファル・パナヒ、女優ベーナズ・ジャファリ自らが演ずるモキュメンタリーの仕掛けが、ユニークだ。村では、その女の子の話題を避けたり、いなかったことのように振る舞われたり、ミステリアスな展開になるので、ここから先はこれ以上は触れない方がいいだろう。ただ、女優を「芸人」と蔑み、かつての大スター女優が帰郷したら、隠遁生活を余儀なくされていたりと、イランにおける女性抑圧のひどさに胸が痛くなる。でも、各紙誌の解説では、イスラム革命前後が舞台の「時代劇」ということのようだが、ジャファル、ジファリという現役監督と女優が「演じて」いるあたりは、やはり「現代性」が存在しているということなのだろう。(まあまあ)

「読まれなかった小説」(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン)
「雪の轍」でカンヌのパルムドール授賞をしたトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の最新作ということ、189分という3時間越えの大長編ということ、それ以外の予備知識は全く無しで観た。「雪の轍」も3時間越えなのに、夫婦の関係を淡々と綴ったこぢんまりとした題材で、でも退屈はさせなかったから、今作も一応は期待した。今作は、大学を卒業して帰郷した若者が、さしたる人生の目的もみつからず、私小説的な作品出版だけが目標という状態の中で、家族・友人・知人・元恋人や、地元の作家・出版協力を依頼するために訪れた町長・スポンサーになってくれそうな有力者などとの会話が、淡々と集積される。別に大長編にする題材ではないが、一つ一つのパーツが異様に長い。「雪の轍」同様に人間描写にコクがあるので、そんなに退屈はしないが、それでも導師達と延々と繰り広げる宗教談義は、こちらがキリスト教に不明なせいもあるが、かなり辟易した。(まあまあ)


 8月が終わった。一年の2/3が、波乱の中で終わってしまった。ここまでの私の今年のスクリーン初鑑賞作品は111本。私のベストテン候補は次のとおり(順不同 鑑賞順 キネ旬に準じ昨年末20日以降は本年扱い)

[日本映画]
「男はつらいよ 50 お帰り 寅さん」「mellowメロウ」「his」
「風の電話」「Fukushima50 フクシマフィフィティ」「劇場」
「アルプススタンドのはしの方」「海辺の映画館−キネマの玉手箱」
「なぜ君は総理大臣になれないのか」「糸」

 以上10本、本年度対象作品40本からの選出。ベストワン候補は「Fukushima50 フクシマフィフィティ」


[外国映画]
「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」「パラサイト 半地下の家族」
「リチャード・ジュエル」「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
「CATS キャッツ」「1917 命をかけた伝令」「レ・ミゼラブル」
「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」

 以上8本、本年度対象作品37本からの選出。ベストワン候補は「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」


 8月の万歩計累計298,336歩(日平均9,624歩)。コロナ禍の自粛要請の4〜6月に続いて、またまた日平均10,000歩を割ったが、これは猛暑のため、生活習慣ではほぼ日常がもどっている。熱中症になっても困るので、最近は歩数稼ぎに無理をしなくなった。やっぱり、歳なのかなあ。

2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年09月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930