mixiユーザー(id:411965)

2020年08月09日23:59

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「デンジャー・クロース 極限着弾」映画

『デンジャー・クローズ 極限着弾』
<ストーリー>
 1966年8月のベトナム。ある夜オーストラリア軍司令部基地がベトナム軍の攻撃を受ける。翌日オーストラリア軍は攻撃場所と思われるロングタンのゴム農場のパトロールにスミス少佐率いるD中隊を派遣する。その中の第11小隊がベトナム軍と遭遇して戦闘となるのだが・・・
<コメント>
 ベトナム戦争に韓国軍やオーストラリア軍が派兵されていたことは知っていたけれども、その中のオーストラリア軍の激闘の実話を映画化したもの。オーストラリア軍108人に対してベトコン2000人が交戦したということらしいのだが、なにしろ実話がベースだから物語としてのケレン味というか、メリハリには欠ける。そして戦闘シーンは確かに現代のSFXを駆使しているだけあってなかなか見応えがあるのだけれども、『プライベート・ライアン』以後の描写と比べれば幾分お上品。まあ、確かに戦死者は全て判っている上に遺族だっているのだから『プライベート・ライアン』みたいにはらわたが飛び出したり足や手が千切れたらいやだろうなあ。
 しかし、刻々と変化する戦場の臨場感は実話だからこそのものだし、色々とやる作戦がうまく行かないところなどイライラしたりするのは徐々に物語に入り込んでいるせいだと納得した。
 戦場で孤立し、激しい銃撃に動けなくなり後方からの砲撃を頼りにするところとか、ヘリコプターに武器を投下してもらったりするところはいかにも現実の作戦だからこその迫力。
 しかし、戦場で孤立した中隊を救出するために装甲車輌をさっさと派遣しないのは軍司令部の防備をおろそかにしたくないというか、司令部への攻撃を怖がる司令官の意向だったり、自分の保身を考えてうろうろするあまり車輌の一部を独占する中佐の愚行だったりと実在の司令官までも悪役に仕立てているのはさすがに50年も経ったからかなあ。
 エンディングで実在の兵士たちと俳優たちの写真を並べるところはさすがに迫力がある。
 ただ、この1966年の激戦だけれど、もしも日本に憲法九条がなければこの戦闘に参加させられていたはずなのだとおもうとぐっとくる。

デンジャー・クロース 極限着弾
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