健啖家のアジールを制圧した話

先週の土曜日は仙台へ出張でした。

五橋のある会社の会議に出て、それが終わったら、いわきへ移動する必要があったので、時間的にはかなりタイトでした。（時間があれば、仙台在住のマイミクさんたちと再会して食事でもしたかったのですが…。）
お昼すぎ、とりあえず駐車して、仙台駅近くの「仙台朝市」をふらつきながら、自分が仙台に勤務していた25年ほど前のことを懐かしみ、この後、サクッと意中の貝だし塩ラーメン店に行こうとしていた時のことです。

そのお店は路地の奥の方にひっそりと佇んでいました。

気になる雰囲気。私、近づいてみると、店名はどこかで聞いたことがあるような…。思い出した。マイミクのまーさんが時々、ランチレビューを書いていた店かもしれない！おざんざい…とあるから間違いない。私、あの健啖家のアジール（聖域）を制圧してやろうと思い立ちました。嫌がらせ、大好きｗ。ラーメンを食べる予定を変えて入ってみることにしました。



土曜日の遅めの時間ということもあり、先客はひとりだけ。ほぼ貸し切り状態でした。ランチは一種類だけ。この日は主菜がマグロのカツ、そのほか各種おばんざい、古代米、汁、デザート、コーヒーという内容でした。出てきてビックリ、料理の品数も多く、かつ非常に丁寧に作られたと思われる料理ばかり。胡瓜の漬物には細かくキレイな蛇腹になっていたし、カツの揚げ加減もよく、添えられていたタルタルソースもよい味。私、非常に満足。ラーメンからおばんざいへ変更して正解でした。



食事が終わって、デザートのブリュレとコーヒーが運ばれてきた時、お店の方に話しかけてみました。
「グリーンサラダにのっていたのはニンジンのドレッシングですね。」
「そうです。」
「このドレッシングの材料を当ててみてもいいですか。」
「どうぞ」
「にんじん、たまねぎ、オリーブオイル、酢、しょう油、砂糖、みりん」
「ほぼ合っています。うちではオリーブオイルとサラダ油を使ってます。」
「やっぱり！」
「よく分かりましたね」
「私もニンジンのドレッシングを作るんです。私のと味が似てたんです」
全体的にとても料理愛が感じられる丁寧なお仕事だと思いました。」
「ありがとうございます。励みになります。またどうぞ…」
「次回は夜に来たいです。」

偶然に発見してお店ですが、やはりご縁があったようですね。
私がいくお店は、こんな感じでイイ店を見つけることが多いのですｗ。