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2020年07月20日08:30

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迷走する汚染水処分問題

これまでさんざん論議されてきたイチエフの汚染水問題。最近、にわかに騒がしい動きになっている。最新では今月8日、県議会定例会が有力視される海洋放出の意見書案採決を見送った。県内では20近い市町村議会が反対の採決をしており、その中には会津の自治体も含まれている。市町村は反対なのに、県の態度は曖昧。表向きの報道だけでわからない憶測を呼んでいるのだ。

汚染水は稼働中の日本や韓国の原発からも海洋放流されているのだが、違いはイチエフの汚染水が高濃度の放射性物質を含んでいること。その大部分はフランス製のアルプスで処理されているものの、トリチウムを問題視する人は現在でも少なくない。しかし、国は昨年末の段階で海洋放出か大気放出の2つに事実上、絞り込んでしまった。だから県内でもちょっとした騒ぎになっている。2年後にはタンクが満杯になると言われており、待ったなしの状況に近づいているのだ。

1カ月くらい前に朝日新聞で、「トリチウムの除去は技術的にに可能」と主張する研究グループの記事を読んだ。ネットで再確認できないのだけど、確かコストが海洋放出の数十倍だったような気がする。県議会が立場を明確にしない最大の理由は、内堀知事が明言を避けているから。共産党の議員は新聞の取材に対し、「知事は国から莫大なお金をもらい、これからももらわないといけないから、意見を言えないだろう」とコメントしている。数十年先の中間貯蔵汚染物の最終処分には約束厳守を口にする知事が、風評被害の可能性に触れながら「慎重な検討を」と明言を避けているのは確かに異例だ。福島県外ではコロナと水害ばかりで汚染水のことなど話題にもなっていないだろうが、福島の汚染水問題はまだ迷走を続けている。

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