mixiユーザー(id:6542560)

2020年07月17日09:49

23 view

東京は諸悪の根源?

9年前に放射能をばらまくなと差別された福島県民としては複雑な心境なのだが、地方では「諸悪の根源は東京だ」「人災」という言葉まで出てきた。つい最近まで東京一極集中の是正が論議されていたのに、一時的とはいえ、このどんでん返し。こういう展開は過去に記憶がない。でも、冷静に考えれば近年の日本経済は中国のインバウンドに頼っていたわけだし、地方も東京の支援なくして成立しない構造になっている。東京だけを問題視するのは、天に唾吐く行為かもしれない。

日本はコロナの感染者数も死亡者も世界の中では少ないが、それでも東京を特別視する動きが出てしまう。これに関して朝日新聞は感染研やCDCで活動してきた日本人ウイルス学者にロングインタビュー。テレビでは観たことがない人だが、「スーパーでフェイスシールドを付けているけど、病院と一般社会ではウイルスに遭遇する確率が全然違う」「ウイルスは細菌より感染リスクがずっと低いので、何でもアルコール消毒をする必要はない」「息をしないご遺体からウイルスは排出されない」など、コロナの過剰反応に警鐘を鳴らしていた。いちばんの問題はゼロリスクを求めるあまりに対策が大きくなることで、「専門家はリスクがどれくらいあるのか確率を語れ」と指摘している。

東京から徳島に来た女性が感染していたとか、福島でも東京で会食した人が感染したとか、たった1人でもニュースになる。そして昨日は分科会の30分前に西村・赤羽の2大臣がぶら下がりで、「GO TO キャンペーンから東京を外す」方針を示唆。裏で指示した人がいるのでは思うほど、露骨な印象操作だ。東京外しは差別というより区別であり、折衷案としてはあり得ると思うが、23区と奥多摩を同列にしていいのかという意見も出てきた。それより私が危惧するのはキャンペーンと普通の社会行動を同一視する人が出てくること。「え? 東京は人が行っても出てもいけないんじゃないんですか」と誤解する人が出てくるような気がするのだ。国も東京都も地方自治体もいま、慎重な舵取りが求められている。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する