mixiユーザー(id:371669)

2020年07月06日12:52

183 view

実態がよく見えないコロナ禍、とりあえず、映画館詣では日常にもどしつつあるが…

7月1日(水)  立川シネマシティ

「ランボー ラスト・ブラッド」(エイドリアン・グランバーグ)
ベトナム戦争から、冷戦時代のアフガンへの介入、ミャンマの人権侵害から、本作のメキシコ人身売買カルテル。そこから歪んでいった「目には目を」の報復論理。40年間の時事性を巧みに取り込み(今回はメキシコとの壁)、いろいろ考えさせる要素の多いシリーズだが、ここはやはり、単純に元グリーンベレー、ゲリラ戦兵士スタローンのスーパーヒーローぶりを堪能すればいいだろう。メキシコ殺人集団を、広大な自宅の敷地の地下に、ジャングルのような迷路を築き多くの仕掛けを施し、バタバタと殲滅していく痛快さ、最後はお約束の弓矢で締めくくる。結局、アメリカ40年史への蘊蓄は、私にはどうでもよくなった。(よかった)

「ドクター・ドリトル」(スティーヴン・ギャガン)
動物の言葉を解するドクターが主役のベストセラーの映画化。過去にレックス・ハリソン版、エディ・マーフィ版とかがある。多様・多彩な動物群がひしめく内容なので、どんどんヴィジュアルのレベルは向上するが、ハリソン版の時の、よくぞ映像化したとの感嘆は、CG全盛時代になり、驚きが逆比例してきた。「ライオン・キング」の時に、「みんな素直に驚こうよ!」と声を大にした私にあらざる言い草であるが、結局「ライオン・キング」の私の作品評価は、地球環境問題との連動がもたらしたもののようだ。映画はヴィジュアル技術ではなく、内容ありきということである。(まあまあ)


7月2日(木)  上野オークラ劇場
「優しいおしおき おやすみ、ご主人様」(石川欣)
32年ぶりの石川欣作品とのことだが、若松プロ以外の20世紀ピンクに全く疎い私は、初遭遇で予備知識もほとんどない。(と、思っていたら、過去の鑑賞リストチェックで、「痴漢バス バックもオーライ」を旧作併映で観ていたが、鑑賞メモによると、面白かったのは設定のみと、記述していた)ご主人様と奴隷というよくあるピンクパターンであるが、描き方はかなりユニーク。好きでもない男との強要を迫るMプレーを核に、そのリアリティを追求するあまり、虚実皮膜の狭間に堕ち込み、SとMも入り組んで、要するにヘンなのである。単にヘンなだけでなく、その底流に男女の深淵に迫る人間観察も伺われる。私の好きな石井裕也作品と同様の味わいだが、万人にこのヘンさが判るかは疑問。要はオレだけが判ればいいという個性の作品でもある。今年のピンク異色作として、光が当たるか否か?(よかった)

 マイミクkatsuさんから、遅まきながら注目作との呼び掛けもあり、でも、歳を取って無精になったせいもあって、慌ただしいのは億劫だなとの気分もあったが、コロナ恐怖を押し切って、何とか最終日の最終上映に滑り込んだ。

 時間帯もあるが、相変わらずガラガラの場内で三密とは程遠く、今の映画館はオークラに限らず、コロナを心配する場ではない。むしろ、高齢者が心配なのは、長時間移動の交通公共機関だ。客席に舞台挨拶の常連さんが一人いて、言葉を交わす。皆さん、勤勉に鑑賞してるようですねえ。

 かくいう私も、チラシをゲットしたら、次週は友人の筆鬼一作品、翌週は清水大敬新作、いや大敬さんどうでもいいけど(失礼!)御贔屓里見瑤子嬢の新作だ。やはり、こまめにオークラでの情報収集は必要だ。(PGをこまめに覗けばいいのかもしれないが…)私も勤勉に鑑賞せざるをえない。それやこれや、コロナ恐怖を押し切っただけの有意義なオークラ詣でだった。

 ここまでで私のスクリーン初鑑賞作品は74本。

3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031