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2020年06月14日21:05

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それぞれの事情

少し前の
Eテレの『こころの時代』で
路上生活をされてる方々を
支援されながら
精神科医をされてる先生が
お話されていたことです。

支援は20年以上も
されてるそうです。

支援に少し慣れてこられた時に
せっかく、住まいを
紹介されて移り住んだのに
すぐに戻って来られた方が
いらっしゃり、理由を知りたく
聞いてみたそうです。

すると、
『集団生活は苦手なので…』と。

もし、一人で生活できたら
どんな住まいならいいか?と
尋ねたら
『ウォシュレットがあるとこ』と
答えられたそう。

失礼ながら
それは無茶な要望と
思ってしまったそうです。
私も正直そう思いました。

でもそこで話を切らずに
聞いてみたら…

その方は痔を患ってらっしゃり
手も細かい動きがしにくく
お尻がうまく拭けないから
ウォシュレットが使える
駅の近くで路上生活する方が
都合がいいと答えられたそう。

自分の価値観で人をはかっては
いけないというのは
わかってはいるつもりでしたが
この話を聞いて
ちっともわかってなかったことに
気づきました。

人の話を聞く時
自分が考える常識、価値観で
はかってしまう。

人にはいろんな事情があるもの。
だから決めつけず
最後まで無の状態で
ただ、聞くのが大事。

それができれば
争いも差別も非難も
減らせるように思いました。

この話は時々
思い出したいと思います。

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