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2020年05月01日07:49

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1滴もアルコール類を飲まなかった4月

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福井県はインバウンド観光客数ランキング下位でもあり(統計によって順位は異なるがほぼ45位か46位)、新型コロナウイルス感染者未確認の都道府県が9県まで減っていた3月18日(水)に初めて県内で感染者が確認されたが、この県内1例目の感染者は何度も東京出張していた企業経営者だったこともあり、それから1週間は新たな感染者は確認されず、福井県民に危機感はほとんどなかった。

3月20日(金)までは名産のズワイガニの漁期だったこともあり、自分もそれまで通り自宅の近所の行きつけのスナックに通うだけでなく、週1・2回わざわざ歓楽街の片町や福井駅前へも飲みに出掛けていた。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975245504&owner_id=18367645

その片町の店に飲みに出た3月25日水曜日、ネットで調べて目星をつけていた居酒屋の片町店へ行ってみたが、看板はついており普通に営業しているような感じだったが、お店に入ると「今日は席を用意できない」と言われ入れてもらえなかった。
http://warabi-group.com/

でも、すぐ近くに系列店があるから、応対した店員に「じゃあ系列店に行きます」と答えたところ「系列店も満席です」と言われ、あきらめて行き当たりばったり開いていた別の店で飲んだ。
フォト

ちょうどその頃、20時から福井県庁で県内2・3例目の新型コロナウイルス感染者発生の緊急記者会見が行われており、翌日2例目の感染者は片町の飲食店から発生したと報じられていた。

報道では店名は公表されていなかったが、前日お店に行っても入れてもらえなかった居酒屋「わらび」片町店の従業員であることをHPで公表していたが、感染が確認された従業員は16日以降は自宅療養しており自分が訪ねた日は出勤していなかったことも判明した。
http://warabi-group.com/news/%e5%bd%93%e7%a4%be%e9%81%8b%e5%96%b6%e5%ba%97%e8%88%97%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e6%84%9f%e6%9f%93%e8%80%85/

ズワイガニを始めとする福井名産や地酒を取り揃えている福井の居酒屋で、場所柄ホテルも多く県外観光客や出張ビジネスマンの来店も多い店だから、感染していた県外客から感染したと推測され、この時点ではまだ県内で感染が連鎖している様相はなく、県民の間に自粛ムードもなかった。

ところが、翌日から状況は一変してしまった。

県内2・3例目が確認されてからは毎日複数の感染者が次々と確認される状況になり、週末には片町のその居酒屋ではなく、女性が接客する近隣のラウンジから、しかも従業員だけでなく利用客からも複数の感染者が次々と発生し、その客の家族や職場の濃厚接触者にも広がる大きなクラスターとなり、ついに片町からの連鎖が始まり、県内では急速に緊張感が高まってきた。

自分も、片町まで出るには歩いて35分も掛けてわざわざ出掛けることでもあり(帰りは酔っ払ってほぼタクシーだが)、食事がてら居酒屋で飲むだけで帰ることは少なく、スナックなどにハシゴすることが多いし、気分次第でカラオケも歌う。

自分はそのラウンジには行ったこともなかったが、複数の客にまで感染しており、客は片町でそのラウンジ1軒だけで帰るなんてことは少ないだろう、あちこちの店にハシゴしているだろうから、その客が隣にいるかも知れないし、いろんな客や従業員がカラオケを歌ったマイクを自分も使ってマスクなどせず歌ったりもしている。

3月の福井はまだ寒く、当然お店は暖房が掛かっているから換気は悪く、完全に「密閉・密集・密接」の「3蜜」の条件が成立しているし、そこでマスクなどせずに不特定多数が使い回ししていたマイクを握り締めて歌った手でグラス片手に飲み、従業員に注ぎ足したりもしてもらっているわけだから、マイクには自分も含めてカラオケを歌った人の唾液の飛沫が付着しているのは間違いなく、それを握った手でグラスを持って飲んでいたわけで、飛沫感染だけでなく接触感染のリスクも非常に高い。

週が明ける頃には、飛沫感染なのか接触感染なのか分からないものの、感染者が出た居酒屋も、クラスターを発生させたそのラウンジも利用していないという近隣の住民からも感染者が発生し、「街に飲みに出る」こと自体がどこでウイルスに感染するか分からないというリスクを冒す状況になっていた。

4月の人事異動で部下が静岡から赴任してくることになっており、前日に引越を済ませ3月31日火曜日は顔合わせを兼ねて夜一杯飲みに連れて行く約束をしていた。

しかし、数日の間に急速に危機感が広がっており、飲食店に長時間滞在する「飲みに行く」こと自体かなり勇気と覚悟が要る状況になっていた。

それでも、何も知らない福井に赴任してきて不安もあるだろうし、上司として知らんぷりするわけにも行かないだろう。

さすがに片町の店はリスクが高過ぎるから、店員がマスクを着用しており、知らない客同士が近くに座ることのない個室で飲める福井駅前の居酒屋で飲み、ハシゴせずに帰宅した。
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それが飲みに出た最後の日だった。

その後も福井県では毎日新型コロナウイルス感染者が複数確認され、あれよあれよという間に人口76万人台しかいない福井県は人口10万人当たり感染者数が一時は東京都を抜いて全国ワースト1になり、そんな状況で飲みに出られるような環境ではなくなった。

さらに緊急自体宣言も出され、自粛要請も出てほとんどの飲み屋が営業休止となる状況になっている。

自分は1998年4月まで勤務していた沖縄・那覇勤務時代を最後に家で飲むことはなくなっており、飲むのは旅行中やお店に行ったときだけになって20年以上家では飲んでいない。

毎日毎日退屈で、おいしい肴で一杯引っ掛けに出たいし、ハシゴしてカラオケも歌いたい。

4月第2週からは濃厚接触を回避するため、出社もシフトを組んで交代で出社する体制になり、事務所に複数が同時に出勤していることがなくなり同僚と顔を合わせて会話することもなくなり、電話かメール、LINEばかりになった。

酒は飲まず食事だけしに飲食店へは行っているが、食べるとき以外はマスクを着用し、できる限り喋らないようにしている。

こうなると飲まなくてもいいから人と話しもしたくてたまらないが、新型コロナウイルスの収束が見えてくるまで辛抱するしかない。

結局3月31日に福井駅前の店で飲んだのを最後に飲みにも出ておらず、ついに4月は1滴もアルコールを飲まないまま5月を迎えることとなった。

ケガで入院していたときなどはしょうがないが、そんな事情もなく健康なのに丸々1ヵ月間1滴も酒を飲まなかったことなど成人してから33年目にしておそらく初めてである。
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