昨日朝10時過ぎ散歩に出かけようとしていたら、「浄瑠璃寺に行きましょう、吉祥天女像がご開帳中」と女房殿から声がかかった。一瞬「えっ！」と思ったが、ブラブラ散歩するだけなら当尾（とうの）の里も悪くないと思い返した「どうやら女房殿のお目当ては、句材探しにあるらしい、まあ、お付合いいたしましよう」と。
浄瑠璃寺のある当尾の里はわが郷から25�卍�度南で奈良に隣接、古来、俗化した奈良仏教を厭う僧侶が穏遁の地として草庵を結んだ地で、野に多くの石仏が点在する。浄瑠璃寺は薬師如来の住む東方浄瑠璃浄土にちなむ名だが、今日では本堂の九体の阿弥陀仏で有名。
池を挟んで薬師如来（秘仏）の安置された三重塔が東に、九体の阿弥陀仏の安置された本堂が西にとの伽藍配置だ。寺のパンフに、「薬師仏は東方浄土の教主で現実の苦悩を救い目標の西方浄土へ送り出す遣送仏、阿弥陀仏は西方にある理想の世界・極楽浄土へ迎えてくれる来迎仏である」とあった。
「九体の阿弥陀仏とは、�犂冖砧娘�経”にある九品往生、人間の努力や心がけなど、いろいろな条件で下品下生からはじまり、下の中、下の上と最高の上品上生まで九つの往生の段階があるという考え九つの如来をまつったのだ」と。
おっと忘れるところだったが、ご開帳中の吉祥天女は、申すまでもなく飛び切りの美女（豊かで力強く美しく賢い、なんとも頼りがいのあるお姉さまって感じ）。
浄瑠璃寺付近に車を置いて、おにぎり・サンドイッチだけを携えて、浄瑠璃寺と岩船寺の間にある片道1.5�劼曚匹寮佇�の道を、ノンビリと石仏群を覗き込みながら往復した。この道は、南山城や奈良市地区の幼稚園・小学校低学年の定番遠足コースで、私奴のお気に入り散策路。岩船寺近くの「わらい仏」の前で、おにぎり・サンドイッチをほうばった。
浄瑠璃寺（全景・九体の阿弥陀如来像・厨子入木造吉祥天立像）
当尾のわらい仏(岩船阿弥陀三尊磨崖仏)
当尾のカラスの壷二尊(阿弥陀磨崖仏)
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