昨日月曜日は良いお天気に誘われ、我が家から東へ30�匐�の滋賀県信楽へ。一時間弱、走行する車の少ない田舎道をノンビリ・モードでドライブし、狸の焼き物が溢れる陶磁器の街をブラブラと散策。思い付きの行動だったが、なかなかの無聊を慰める機会となった。今日は朝から雨、昨日に出かけて正解だった。
実のところは、昨日朝の天気予報が「月曜いっぱいは穏やかな良い天気、火曜になると終日雨模様」と言っていたので、「おお、そうすると、気晴らしに出かけられるのは今日の内にだな」と思ったのだが、さてどこへ行って何をしようかと思案したが、サッパリ妙案なし。
普段なら月曜日は陶芸工房に出かけるのだが、あいにくと3月中は活動停止中。図書館も閉館中だし、散歩で立ち寄る珈琲焙煎所も定休日。ふっと思い出して、陶芸用小道具を買いに信楽まで出かけようかとな呟いていると、これまた句会のキャンセルを被って時間を持て余していた女房殿が、間髪をいれずに「では、ご一緒に！」と言った。
久しぶりの宇治田原経由の我が五里五里の郷裏山ドライブは快適、まずはのぼり窯や作陶場を見学しようと、信楽の街中に差掛った所にある窯元”狸庵”に立ち寄った。
ここの窯元はたぬき置物の元祖、たぬき家総本家と自称、まずはお店の中に入り込み三代目当主からアレコレと話を聞き、お店の裏手にあるのぼり窯を拝見し、職人さんらが型を使って成形している作業場や沢山の焼成前のタヌキに取り巻かれた巨大なガス窯のある作業場を見学させていただいた。
ここの初代は「信楽焼タヌキの父」と呼ばれる人物らしく、京都清水から当地に移り住み、もっぱら狸造りに励んだとか。昭和天皇が信楽御幸の際に「をさなき日/あつめしからに/なつかしも/信楽焼の/狸をみれば」と詠まれて以来、タヌキの焼き物は信楽に限ると全国制覇を果たしたんだとか。
街中に入る直前に女房殿が「昔、行ったことのある美味しい牛乳の飲める牧場へ」と言い出した。「そういえば行った記憶がある。たしか牛やヤギもいたし、レストランもあった」とカーナビを操作し狭い道を走って出向いてみたが、牧場には柵があって門には「立入禁止」の看板のある。「なんだか狸に化かされたかな？」と牛乳を飲むのは諦めて街中へ。（先ほど、Google mapで調べたら、近くだが違う牧場に行っていたようだ、残念）
信楽駅近辺に車を置きタヌキだらけのお店を冷やかし、昼食後はとあるお店で開催されていた、今放送されているNHKの朝ドラで有名になった（？）女流陶芸家神山清子の作品展を覗き、陶芸機材のお店で小道具を購入し、近くの紫香楽一宮新宮神社をウロウロキョロキョロしたり。
立寄ろうかなとも思っていた信楽伝統産業会館と県立陶芸の森は、やはり新コロナウイルス騒ぎの影響で16日まで休館とのこと。まあ、あまり開いていることを期待していなかったので、「ああ、ヤッパリそうね」とあっさりと諦め、疲れぬうちに帰ろうと帰路についた。
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