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2020年03月04日06:44

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富野監督のガンダム作品意見に対して

おはようございます、月影TAKAです。
今回は「富野監督のガンダム作品意見に対して」となります。

mixiのニュースで富野監督が歴代ガンダム作品に対して自身の意見を語っていたけど、「学力」とか「スポンサー」とか「視野が狭かった」とか色々語ってましたが、実はそうではないと思うんですよね。

まず「学力」ですが、学力の有無よりも「シナリオの構築方法」にその是非が問われると思います。
よくに「シナリオプロット（シナリオ構成）」に起因する部分ですね。
アニメでも「ギャグ系４コマをベースにする」「長期連載のバトル漫画物をベースにする」「短編漫画をベースにする」ということで作品の話も難易度も大きく変わります。

例えば「ケロロ軍曹はどの部類に入る？」とすれば４コマではありませんがギャグアニメですよね。
つまり「ギャグ要素でいくらでもアニメを繋ぐことが出来る」として年間放送アニメとしては実は向いています。
では「ドラゴンボールや幽遊白書は？」と言われたらジャンプの長期連載バトル漫画ですよね。ネタ切れにならずに前々から話数を稼いでいれば「第３期（３年以上）」ぐらいは稼げるでしょう。
で、一番きついのは「ガンダム作品でアニメ・漫画タイアップ作品」という奴です。
というより大半のガンダムは初代を除いてこれだと思います。
つまり「漫画に話のストックがあるわけではない」「アニメのカバーに漫画が回らなければならない」とか完全に負の連鎖ですよね。
故にGガンダム～ガンダムⅩはコミックボンボンが提唱した「ボンボン単行本３巻分（12話分)で完結するガンダム作品」としてアナザーガンダムが成立していました。
多分、当時の富野監督は「アナザー何てうまくいくわけないだろ（笑）」と軽視していたところ、アニメ業界とコミックボンボンが漫画展開とアニメ作品事情を吟味したシナリオプロットで構築したアナザーガンダムが順調に進んだことに腹が立ったんでしょうね。
「俺があれだけVガンダムで頑張ったのにポン出のよくわからんガンダムがあんなにもてはやされるのか

」と思い、コミックボンボンを標的にターンエーガンダムをぶつけてきたのが９０年代のながれとなります。
そう考えるのが自然でしょう。その判断の是非は「黒歴史」にあります。
富野監督が再びガンダム作品をやりたければ、ご自身の持ちガンダムである「UCガンダムの続編」をやればいいんですよ。
でも、わざわざターンエーガンダムに「黒歴史」というアナザーガンダムを巻き込む法則を入れてきましたよね。
しかも、９８年には「ブレンパワード」という富野監督が作った作品が出ています。
でも、おかしいですよね。
「何がおかしい？」とすれば、ブレンパワードはターンエーよりも前にやっておりブレンパワードとターンエーガンダムは簡単に言えば「キャラ被り作品」となります。
メカデザインや作画イメージ、キャラクターのイメージまで実はブレンパワードとターンエーガンダムはほとんど瓜二つの作品となります。
逆に言えば「ブレンパワードがあればターンエーガンダムなんて作る必要が無かった」と言えるんですよ

私の考えではブレンパワードは「プロトタイプターンエーガンダム」といえる作品ではないかと思います。
つまり、ブレンパワードという座布団を敷かせてターンエーの作品イメージに対する批判や反発をやわらげ、何事もなくターンエーガンダムをサンライズ内に滑り込ませて「アナザーガンダムの根幹を枯らせてしまおう」というのが当時の思惑だったと思います。
なぜなら「本当に９０年代のアナザーガンダム作品が本当に枯れて、第２期アナザーガンダムが出るまで２００３年まで待つ必要があった（しかも、アニメ作品作り主体で）」となります。

学力とかそういうのではなく「悪意」そのものでしょう。
本当にコミックボンボンでのアナザーガンダム要素は枯れたので、それを子供時代に見た私は絶対に否定させません。
「時が経てば許される」要素でもないんですよね、これが。
それこそ「アニメーター全員の学力」を対象にしてもいいわ。
当然ながら「作品作りの根幹にアニメ制作が主導権を握れる作品展開要素を入れる」とかするのがアニメーターはアニメ作りしやすいんだろうな。
でもな、それって「どこまでそのガンダム作品をするんだ？」と視聴者も目測が出来ずに飽きるかいらだちが出るんだよ。
コミックボンボン時代だと「コミックボンボンなら月刊で１２話（１年）で大体わかるから漫画の話の展開でオチも予想できるし安心できる」要素は間違いなくあった。
でも、アニメ放送には「ノルマ」という物があり「最低でもこの話数までは伸ばして」という放送番組企業からの用瀬があるわけよ。
むしろ逆に「放送がのびなやんでいるからこの話までで切り上げて」という事まである。
つまりはそういう事。
「漫画展開に主導権を持たせたままタイアップ関係を作ってしまったら、アニメーターは漫画展開の方向性でアニメ制作で振り回される」という問題が過去に発生した。
なので、現在のアニメ業界やアニメーター達は「自分達がアニメ作りの主導権を得られるんですよね？」と企画する企業や企画者に念押ししていると思いますよ（それを怠ると、振り回されるのはアニメ側になるので)。
その路線を敷き続けてきたのが「ガンダムSEED以降の第２期アナザーガンダムシリーズ」であり、「無駄に長い」「つまらない」「飽きた」「テコ入れ多すぎ」「何話で終わるの？」等のネガティブコメントの大半の原因は「アニメ業界や放送企業の事情になります(そこに漫画要素は基本絡まないと思います。むしろ、漫画が主導権を握れば「原作の話数の何話まで再現する」という明確な幅が決まるので、その手の問題が起こりにくい要素があります)。

私が前に書いた「0VAで１時間半で完結するガンダム作品を作ってみ？」というのはこの事情にも直結します。
つまり、「アニメ作品で本気でガンダム作品を作りたければOVA等のアニメ作りに特化した製作期間をちゃんと設けた作品でないと判断ができない」となります。
逆に言えば「アニメ放送前にかなり前の段階から、念密にガンダム作品作りを用意周到にしている」場合は別です。
ガンダム00もガンダムエースで設定画などがいろいろ出回っていますが「いつ頃から作品作り始めてるの？」とすれば、おそらく「種デス放送中かそれよりも前」かもしれません。
つまり「隣のシャトルが撃墜されているのを見て、自分もああなりたくないと更に念密に作ったガンダム作品」がガンダム00とも考えられます。
故にガンダム00には「前期・後期」があり、種デスみたいに「長距離ラン」はあえて避けて作ったとも考えられます。
「ガンダム作品の弱点」を富野監督が本当に知りたければ、機動警察パトレイバーの「ミニパト２話　栄光の９８式AV」を見れば一発でわかりますよ。
「ガンダムでは絶対に描けないけど、パトレイバーには描ける要素」が山のように説明されています。
富野監督がそれを考慮して話をしないと「学力」とか「視野」とか言われても私達には何も響きません。
ガンダム作品の問題点とはまさに「ガンダムの機体サイズからくる人間と共に描きにくいサイズ比」だと思いますよ。
今日はこんな感じになります。

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