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2019年10月05日22:03

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グレの歌@ミューザ川崎〜LSD シンベリン@浅草リトルシアター

サボテンの花は数年に一度、あるいは十数年に一度、もしかしたら数十年に一度しか花開か
ないというのに、今年は三度に亘って開花することになりました
その最後はミューザ川崎開館15周年記念行事としてJ・ノット氏指揮による東響の演奏です

既に讀響、都響と聴いて参りましたが、時間芸術である音楽を比較するのはまことに難しい
プロの批評家でもないワタシがそんなことをするのは愚の骨頂というものです
本日はあくまでも本日の東響の演奏を楽しみました

ステージ上には下手側にコントラバスが10挺、チェロ奏者が中央下手寄りでソルフェージュに
余念がないので、今日は対向配置ということがわかります(多分18型でしょう)
その他、録音マイクがそこかしこに立っていますので、ライヴ録音もされるようです

ステージ後方のPブロックがガラ空きなのは合唱団のための場所なのでしょう、それなのに
ご婦人が一人、自分の席を探しておられます、周りに誰もいなくてなにかオカシイなとわかり
そうなものですが、これだもの振り込め詐欺が無くならないわけです
黒服の会場案内係がご婦人の手からチケットを奪って、正しい席に移動させていました

もう三度目なので、これといって書くことはないのですが、本日のノット氏はいつものような
優美な指揮ぶりではない、珍しいことに譜面に首っ引きという感じでかなり力の入った振り
方なのは、恐らくこれまであまり指揮する機会が無かったのではないかと思われます

ミューザ川崎は、いつも書いている通りコロシアム型なため、ホールトーンに包まれるという
よりはダイレクトに音が飛んでくるので、冒頭の煌めくような木管に乗ってホルンが切れ切れ
のフレーズを奏でるところが、分離の良い録音を聴いているようで、なるほどこの曲はとりどり
の楽器がとりどりのフレーズを演奏しているのだなということがわかります
指揮する方も大変だ

とにかくステージ上はところ狭し状態なので、コンマス(今日は水谷さん)はマイクの下をくぐ
るようにして着席、ソリストも自分の出番だけ登場するという歌い方です
このソリストたちはいずれも優れた声であり、歌唱でした
ヴァルデマル王を歌われたT.ケルル氏は今年1月にタンホイザをお歌いになられましたが
そのときはワタシ不遜にも「海外から招聘するほどでもない」などと書いてしまいました
東条さんによると体調万全ではなかったようで、後半日程には復調したとのことです
本日はきちんとお歌いになられました

またノット氏も(都響の大野監督同様)ソリストを引き立たせるため、オーケストラの音量を
あきらかに歌の部分は抑えていました(但し表現的には豊かさを失うことなく)

合唱についてはいつもの東響コーラスは当然の如く暗譜で、都響のときのようにステージ
後方に押し込められることもないので、オケに埋没することなく、いつものように立派です
男声の三重合唱も見事なら、最後の混声合唱も圧巻でありました

なお、本日も字幕は岩下久美子さんでわかりやすい日本語、翻訳かくあるべしです

カーテンコールの終了したのが17時20分、川崎駅反対側の銀座街にある松のやでロース
かつ定食をいただき、すぐに浅草に移動、19時から楠美津香さんの一人シェイクスピアで
珍しい演目シンベリンを拝観いたしました

珍しいと言ってもワタシは2度目ですから、これまた感想として今回新たに書き加えることは
ありません、4年前の日記をご参照ください(見ねーだろうな)一応こちら→
美津香さんとしては三度目にあたるので、初演の時と再演の時で演出を変えたそうですが
(ワタシの拝観したのは再演の方)、今回は基本的に初演に戻したようです

細かいところはワタシも逐一記憶しているわけではないので(だから何度見ても面白い)
ジュピターが鷲に乗って舞い降りてくるところなんか初めてのように新鮮で大笑い
こちらも途中わずか5分間の休憩を挟んで2時間20分の長丁場、一気に見せました

なんとか21時34分の電車に間に合い、順調に帰れると思っておりましたら、自宅マンションの
近くでまさかの職質に会いました
なんでも、一昨日同じ時間帯に女性に対して猥褻行為に及んだ不届き者がいたとのこと
お巡りさんに「こんな時間まで何をしてたんですか」と詰問されました
「コンサートと芝居を観てまして」と答えたところ、「一昨日は何をしていましたか」と食い下がる

スマホのカレンダーを見て「その日はオペラでしたが(エフネギー・オネーギンとまでは言わな
かった)、マチネなのでこの場所を通ったのは19時ころです」
「その時間に不審者はいませんでしたか?」
「いたかもしれませんが、気づきませんでした、あるいは不審人物とは思いませんでした、
あるいは、ワタシのことを不審者と思った人がいるかもしれません」と言わなくていいことまで
これは今観てきたばかりのシンベリンの登場人物イタリア人ヤキーモー君の回りくどい陳述に
ならったのですが、お巡りさんをおちょくっているのかもしれませんね
住所・氏名・電話番号から職業・生年月日まで訊かれ、すべて正直にお答えしました

そんなわけで日記の脱稿が大幅に遅れました(日付が変わってしまった)
書き漏らしたことがあるかもしれません
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