毎日

『MIRACLES
　HAPPEN
　EVERYDAY』

ロゴＴシャツ着ている人を見るたび、
いちいち読んでいる。

『奇跡は毎日起こる』
なんにもなく過ぎていく
普通の日々が奇跡。
記憶に残らない時間が、奇跡。


朝、図書館で一生懸命自分の主張を語る、
60代???男性、責任者の女性が話を聞いている。
クレーム対応。
いっぱい喋る人を見て、
何も言わずに逝ってしまった犬を思い、
悲しくなる。

思い出はとことん美化されていく。


チロは年をとって、吠えることはなくなった。
吠える元気もなかったのかもしれない。

肉はあげなかった、自分が食べないから。
野菜や果物を切ったときは、
一口だけあげていた。
なにか切っている気配を感じると、
静かに座って、もらえるのを待っていた。
だいたい何でもよく食べた。

チロは犬だから...。
そう言ってあんまり沢山はあげなかった。
アイスクリームを食べている犬も
見たことあるが、
甘いものは、身体に毒と思うから、
本当にいつも節制させていた。


生きていて、触れられる時に、
出来ることをすること。
悔いが残らないように...。


『何をしても、どの選択をしても、後悔はある。』
死をよく見ている人の言葉だった。
昔聞いた言葉を、また聞いたりした。


悔やまれるのは、
チロの世話を、面倒に思いながらしたこと。
何で、自分が...。
喜んでやっていれば、悔いなく見送れたのに。


あんまり人間が執着したら、
成仏できなくなるから、
新しい普通に早く慣れる。