気がついたら、眠っていた。
バッテリー切れのロボットみたいに。
その場でバタンと、床で眠る。
適当な時間に目覚める。
重い身体を持ち上げて、
wowowで流れていた映画を見た。
「カダカ」という映画。
近未来、生まれたときから遺伝子で、
頭脳、身体能力、将来かかる病気や寿命まで、
計算される。
「適正者」と「不適正者」分けられ、
職業選択の幅も決まっている。
遺伝子ですべて決まってしまう社会。
遺伝子を購入し、偽って他人になりすまし、
宇宙飛行士になる主人公の話。
努力が変えてゆく未来と、
嘘を突き通す難しさ。
嘘はあかんな...と思いつつ、
自分で変えられない未来の理不尽さ。
宇宙に飛び立つシーンで終わる。
夢は叶った...その続きは幸せだったのかな。
ありそうな世界観。
みんな嘘を支持していくのは、
嘘が本当になる感じ。人間らしい。
白黒わけず、グレーで進む世界。
コントロールしなくていい。
コントロールできない。
それをコントロールして、
想定通りにしようとするところが、
不自然な欲望。
自然には、かなわない。
結末が曖昧なまま、映画は終わる。
結末が曖昧なまま、日々は続く。
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