地域図書館の役割が問われて久しいけれど、司書の仕事自体が時代に後れを取ってしまったのはあると思う。
運営計画や日々の作業よりも組合活動に熱心な正規職員と、押し付けられた業務を文句を言いながら黙々とこなし続けた非正規職員。
読書離れから来る出版不況。作者の著作権保護についても日本図書館協会は理不尽な妨害を続けてきた現実もある。
随分前から自治体も職員採用の面で司書を専門職として雇用するのを止めた。
書籍の購入も専門書よりベストセラーを多くそろえ、地域の書店から苦情が来ても涼しい顔。町から書店が消えていくのに一役買った例もある。
個人のリテラシーが向上するのとネット上で多くの情報が入手できる状況の中でもはや司書の役割はどこにあるのだろう?
この辺の考え方は学校図書館においても展開していて多くの学校が一般教員が兼務するのとボランティアでの運営が当たり前になっている。
これについては文科省もさすがにヤバイと思ったのか数年前から補助金をばらまく準備を始めたところだが昔のような司書教諭を配置する気はない。
どうも日本の行政は文書や資料の保存や管理に対する意識が欧米に比べ低いようだ。
自分の話で恐縮だが、図書館で調べ物をしようと思って足を運んでも職員にイライラさせられることが多い。別に広範な知識を求めているわけでもなく、長らく待たされたあげくあるはずの書籍が行方不明だったりして基本的なところで機能していないのは問題だ。
役人ではないが既得権にしがみつくのは止めてそろそろ新しい図書館の在り方について考えてみる必要があると思う。
■「もう図書館で働けない」 非正規雇用で10年働いた司書が天職を辞めようと思った理由
(弁護士ドットコム - 08月14日 10:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=5747377
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