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2019年07月11日17:58

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はやぶさ2のミッションや宇宙写真、ブラックホールについて。

7月11日(木)午前11時過ぎ、JAXA(宇宙航空開発機構)は、2014年に打ち上げた探査機はやぶさ2号機が、小惑星「リュウグウ」へ2回目の着陸に成功したと発表しました。

 以下の記事です。
はやぶさ2着陸成功「1000点」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5702244

 地球から2,4億kmの距離に位置するリュウグウを含む小惑星は、およそ45億6000万年前に産まれた太陽系形成時の物質を残しているといわれています。

 今回探査機はやぶさ2号機は、2010年に帰還した1号機の意思を受け継ぎ、小惑星に降り立ち、表面の物質を採取します。

 2020年末に地球に戻ってくる予定です。

 見本となる写真 全て本文未掲載になります。全て2016年7月29日(金)に撮影しました。

 写真左    はやぶさ1号機のモデル(本文未掲載) JAXA相模原キャンパスで撮影

 写真真ん中 日食の写真  相模原博物館の企画展の展示パネル

 写真右    小惑星イトカワ(左側)とリュウグウ(右側)の6000分の1のスケールサイズ

 日食の写真を見ると、月によって太陽が隠されようとしていますね。
 

 探査機はやぶさの開発を行ってきたJAXA(宇宙航空開発機構)のキャンパスは、神奈川県相模原市にあります。最寄りはJR横浜線の淵野辺駅です。一方、茨城県つくば市には、宇宙センターを所有しています。その他東京都調布市の航空宇宙センター、埼玉県鳩山町の地球観測センターを含めると、4つの施設を持っています。

 次のページに詳しく書かれています。https://travel.navitime.com/ja/area/jp/guide/NTJmat0296/


 相模原キャンパスでは、毎年夏休みになると、一般向けの施設公開にあわせ、研究者による講演会を開いているのです。最寄の淵野辺駅からは、一般公開日に限り無料のシャトルバスが往復しています。

 施設内の一室では、小学生向けの工作教室を開いていました。野外の物産展では、東日本大震災の被災地を中心に東北地方の名物が並んでいました。なお相模原キャンパスは、普段の日から施設の一部を見学することができます。2019年の一般公開は秋に予定されています。

 私は2016年から2018年まで3年連続相模原キャンパスの方へ足を運び、レポートしてきました。


 昨年の日記では、はやぶさ2のミッションと打ち上げ予定の水星磁気探査衛星MIOについて説明させていただきました。

 関連日記 2018年7月29日付け https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967671423&owner_id=32437106

 今回はやぶさ2号機の小惑星リュウグウへの2度目の着陸成功を記念して、宇宙写真を紹介したいと思います。

 以下の写真は、2016年の夏場、JAXA相模原キャンパスから道路を挟んで斜め向かいに位置する相模原博物館の企画展で公開された展示品です。年間を通して無料で入場できる同博物館は、JAXAと提携して、定期的に企画展や研究者による講演会を開催しています。

 撮影日2016年7月27日(金)

 第2惑星の金星
 
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 はやぶさ1号機が、燃え尽きる前に写した地球の写真
 
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 衛星ひのでが写した太陽です。
 
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 2012年5月21日、日本列島でブームを起こした金環日食の写真になります。この年、日本列島の7割の地域で確認されたそうです。
 
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 金環日食については、Astro Artsのホームページにて詳しく解説されています。
https://www.astroarts.co.jp/special/20120521solar_eclipse/info-j.shtml

 日本列島で広く観測できたのは、平安時代に当たる1080年以来となりました。

 
 個人的にお気に入りの一枚は、人類が始めてみたブラックホールの写真です。テレビ映像から携帯カメラで写し取りました

 
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 5600万光年離れたおとめざ銀河団の中心部M87銀河のブラックホールです。推定太陽質量の65億倍になります。

 ブラックホールは光さえ逃さない暗黒の天体です。今回撮影に当たって、世界6箇所8台の電波望遠鏡を組み合わせました。直径1万2000kmに達する仮想地球サイズの望遠鏡を完成させ、ブラックホールの重力圏内である事象の地平線の外側を周るガスをとらえたのです。観測に必要とする精度は、視力300万に達します。例えると、地球上から月面に置いたゴルフボールをとらえる感度になるのです。

 ブラックホールを周回運動する中で摂し60億度まで加熱されたガスが、わずかな光りを発します。見えないはずの暗黒の天体は、自らの巨大な重力によってガスを振り回した結果、影絵のように浮かび上がるのです。「ブラックホールシャドウ」という現象になります。


 詳しくは以下のページをご覧になってください。国立天文台https://www.nao.ac.jp/news/science/2019/20190410-eht.html

 私自身も4月11日付けの日記でブラックホールについて書きました。

ブラックホールの直接撮影に成功!https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971095635&owner_id=32437106

 1915年に相対性理論を発表したかの有名なアインシュタインは、重力によって、空間がゆがむにつれ、光りの経路が曲ると説いていました。撮影された上記の写真を見ると、アインシュタインの予言どおりのことが起こっています。ブラックホールの重力によってゆがめられた空間に沿って、光りの経路が曲げられているのです。

 
 下の写真は、観測対象となったM87銀河の事象の地平線から飛び出すジェットです。おそらく写真は、地球周回軌道を周る可視光ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたのでしょう。
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 今回のブラックホール観測に成功した国際チーム{イベント・ホライズン・テレスコープ(通称EHT)}は、引き続きプロジェクトを継続します。よりシャープな画像をえるためには、さらに感度を上げる必要があります。既に2018年からデンマーク領グリーンランドにある望遠鏡が観測に加わりました。2020年にはアメリカのアリゾナ州とフランスから一台ずつ望遠鏡が参加する予定です。M87銀河のブラックホールを撮影した際、望遠鏡の数は8台でした。さらに3台増えて、11台になると、感度は1,5倍に達し、視力450万へアップするのです。観測プロジェクトチームは、定常的にブラックホールを観測して、動画作成に挑みます。

 ブラックホールの映像化に成功すれば、M87銀河から放たれるジェットの吐き出し口も明らかになる可能性があります。今回撮影されたM87銀河の中心にあるブラックホールの写真から、可視光の望遠鏡でとらえられたジェットは写っていませんでした。

最新科学の力によって、138億年前に誕生した宇宙への理解が急速に深まっています。

 今後も我々をあっと驚かせてくれるような発見があるでしょう。

















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