mixiユーザー(id:1742111)

2019年07月03日10:56

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数年前に新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」(1〜3)が新装版になって表紙から何からすっかり変わったのだが、そのときとりあえず表紙のいい3巻だけ買った。新潮文庫の「O・ヘンリ短編集」(1〜3)は僕が中学生のときによく読んでた本で、これは「新潮文庫の100冊」の小冊子を見て買ったものなのだった。他にもアンドレ・ジッドだの三島由紀夫だのシュトルムだの、新潮文庫は中学生のときにいろいろ買ったが、「新潮文庫の100冊」の小冊子がきっかけになったものも多かったように記憶している。

そんなわけで今年もまた新潮文庫の100冊の季節がやって来たので小冊子をもらって来た。ついでに角川文庫と集英社文庫のキャンペーンの小冊子ももらって来た。スマホ時代の今どき、こういうものを読む物好きな人はそう多くは無いと思うが、1980年代には毎年夏になるとテレビやラジオでCMまでやってたくらいに新潮文庫の100冊と角川文庫の文庫キャンペーンは盛り上がっていたし、みんな読んでいた(たぶん)。

こういうのは単に100冊選ぶだけではなく、わざわざ小冊子を作るところがいいのだ。ひとつひとつの本の概要が載ってるので、昔はこれを見ながらどれを買おうかと考えたりするのが楽しかった。中学生のときなんてほとんど知らないもんだから、ひとつひとつがとてつもなく魅力的に見えたのだ。

ここ数年、新潮文庫の100冊の小冊子は絵本仕立てになっていて、今年もまた昨年と同じように絵本仕立てになっている。がしかし、僕は昔のようなカタログ的なものの方が好きだ。本を紹介するのになにも物語仕立てである必要も無いし、その物語がかえって邪魔。ひとつひとつの本を只のカタログのように並べるだけでじゅうぶん面白いのに。

というか、10代の学生が主な対象であろう新潮文庫の100冊の小冊子について、50過ぎのボケたオッサンがごちゃごちゃ言うなって話だが。

にしても80年代の「新潮文庫の100冊」の表紙はどれも懐かしい。この頃は小冊子とはいえひとつひとつの重みというか貴重さが大きかった。ネットで見れる今ではチラ見してすぐ捨てる程度のものなんだろうけど。
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