無言

くるみやのソフトクリームを食べていた。
バニラ味。抹茶味は期間限定だった。
子どもの頃、キラキラしたスイーツ。
今は、普通。甘さは優しい感じ。


ソフトクリームを見た時、
食べるのが怖くて、首を降った。
あの頃、甘いもの全て食べなかった。
アイスクリームは特に...。腐らないから。


添加物は、今も食べたくないが、
絶対、食べない訳じゃない。
アレルギーじゃないから、
食べる機会があれば、食べられる。


いつもの美容室に戻した。
なんとなく、髪型が落ち着かない。
結局、なんか気に入らない。


噛み合わない会話の中で、
｢普通に生きたいんです。｣
そう言っていた。

自分の求める普通が、
世間一般から見た普通と同じ訳じゃないが。

説明すれば伝わる言葉を、とばしている。
言っても暗くなるだけ。
言っても何も変わらない。
心を開けない。
本当のことは、言わない。
お互いに。


それでも、いつもの美容室に行く。
もう新しい場所に行く元気ない。
いつものとこなら、いつものように、
普通に生きられるような。


本当のことが言えなかった。
大したことない、わかっていても。


『真面目に頑張っていれば、
いいことってあんねんな』
(南海キャンディーズ　しずちゃん)

良い言葉も、良く受け取れない。

真面目に、頑張れないから、
普通になれないのだと。

まあ、いいか。自分なりに、普通で。
自分のことは、全部見ている自分がいる。
誰にも評価出来ない価値。
絶対変わらない価値。
普通に生きる。

無言の時間が今はいる時。