ある種、SNSの威力というべきか、はたまた錯覚というべきか…
いずれにしても、このひとも前回の参戦が1年以上前だった…ということに、当日記筆者自身が改めてびっくりしております
。
ということで、当日記では、昨年4月の東京国際フォーラム以来の藤田麻衣子さんであります。確かに、SNS等々で「きょうは●●で××してきました」などと、その動静を準リアルタイムに知ることができる昨今
。麻衣子さんのみならず、ほかの唄い手さんでも、ご無沙汰していたひとのかなりの部分で、「え、もうそんなに経ってましたっけ…」。これも、たいていはSNSでの錯覚。恐るべしですね。
さて、ここからは”錯覚”ではなく、リアルなお話(^^ゞ
2017年4月の錦糸町(すみだトリフォニーホール)に続いて、麻衣子さん2度目のオーケストラコンサート。選ばれし場所は、後楽園の遊園地の北隣にあたる、文京シビックホール。当然のごとくそのうちの大ホールがその舞台です
。
そして、入場待ちの列ですが、列の長さはともかく、この高い高い空間
さらに、こんな感じの場外ロビー。
あちらこちらからお祝いの花束が届いていますね
。本当にじわりとですが、回を経るごとにお花の数は増えていっているようです。
そして、クラシカルなホールには、このようにちょっとしたラウンジがついています。
5月としては相当に暑かったこの日は、そのラウンジが暑さ対策にもしっかりと役立っておりました。観る方も、”本番前”にはちみつピーチティーでちょっとしたスタンバイです
。
筆者が先行予約で割り当てられた席は、なぜか席番が2のゾロ目2連発(@_@)
行ってみると、1階席やや後方で真ん中という位置。かぶりつきというより、オーケストラフル編成にグランドピアノが鎮座するという壮大なステージ全体をバランス良く見渡せる感じ。幾分傾斜が付いていますので、前の人を気にする必要もありません。お姿を拝むにはちょっと遠いものの、まずまずのポジションです
。
やがて、総勢50人ほどもあるというオーケストラの奏者さんが、しずしずと入場。
まずは赤いドレスでご本人が登場してきます。
まず、未発表曲の「スポットライト」からスタート。とはいえ、聴いたことがあるなと思っていると、2年前のオーケストラコンサートの、アンコールを含めた締めの曲。麻衣子さんご本人のステージに対する想いが如実に表れた曲ですが、その心意気、2回目となった今回も、しっかりと息づいています
。
(なお、終演後にセットリストが配布されていますので、以後、配布資料に従って記していきます)
心意気を新たにしたあとは、この日のセットの中では、普通に”麻衣子さんらしい”曲、「ねぇ」「高鳴る」と続きます。もっとも「普通に」と書きましたが、なんたって50人近くいるオーケストラがバックにつくステージ。壮大なオーケストラアレンジを受けたメロディーラインに乗せて、麻衣子さんののびやかな唄声が重なります。いつもとは一味も二味も違う、こういう場所ならではの空気感を存分に味わうことになります
。
最新のアルバムが3月に出たばかりというタイミングではあるものの、あくまでも”ニューアルバムを引っ提げてのツアー”ではない今回のステージ。ひとつ前のカバー曲アルバム(惚れ歌)の中からも、何曲かセレクトされています。”惚れ”歌だけに、もとうたが槇原敬之さんなど、男性の曲も当然のように入っています。カバーアルバム自体は”企画もの”だとは思うのですが、ストレートに気持ちをえぐっていく唄がときに目立ってきたのを考えると、結構”模様替え”したステージであったともいえそうです。
もっとも、そのあとは「やきもち」の感情が一番キライというところに落ち着き、このひとのキラーソングたる、気持ちをえぐる唄で前半を締めていかれます。唄い終わってすたすたと…。こういうところもまたこのひとらしいところではあります
。
後半は、白+ちょっぴり青系統のドレスにお色直しをして登場。先ほどまでとはまた違って、色の通りクールではあるけれど、どこか気高いお姿という印象があります。
その後半は、最新と原点とを行き来するステージ。カバー曲、つまり”惚れ歌”を織り込んだのち、最新曲の「wish〜キボウ〜」から、本編最後の「手紙〜愛するあなたへ〜」、さらにはアンコールに入って、CDデビュー曲の「恋に落ちて」まで、きちんとフォローするセットです。当日記筆者の初回参戦からだけでも、もう12年目になりますから、この間のいろんなできごとを、オーケストラと一緒にたどる、いわば旅
。これまでは、恋歌ときおりそうじゃない曲…といった並び方をしていたのに比べると、この後半のセットは、大まかにはその逆を行く光景。この時点で思い返してみると、12年の”歳月”がちゃんと感じられるわけです。
アンコールまで含めた〆曲は「何度も何度でも」。この〆曲部分は、以前から「あなたは幸せになる」など、わりと”恋愛もの以外”の曲が占めていますが、やはり若干引いた視点からの曲が入るようになった感があります。冷静でありつつも、ちゃんと心を響かせることができる…進化していると感じるエンディングとなりました
。
これから年齢を重ねていったとき、またどんな味付けをしたパフォーマンスになっていくのか、この先もまだまだ楽しみ…と思わせてくれた夜。またそれを目撃するときを期待しておきたいと思います。
ありがとうございましたぁ
。
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