小噺0203 あのね会

ボクが住む兵庫県神戸市、特に繁華街・三宮の街角にはあちこちに彫刻やオブジェがあります。ブロンズ像だったり石像だったりするのてすが、どれもよく手入れされていて驚くほどです。野外ですから酸性雨などの影響で変色したりしそうですけど、そんなことは全く無く、ましてやクモの巣などとは無縁です。


この500点以上の彫刻の清掃は神戸市が業者に依頼しているのではなく、「あのね会｣という15名ほどの有志(女性)によるボランティア団体が行っています。タワシ(細かいところは歯ブラシ)とバケツ・雑巾、それに各種洗剤を手に、月に2回ほど彫刻を磨き上げているのです。1回につき十数個、2007年4月から欠かすことなく。炎天下でも雨の日も雪の日も。まったく頭が下がります。

そのおかげで神戸市は全国有数の「野外彫刻のまち｣として知られるようになりました。市民の誇りです。
ボクもちっぽけなブロンズの彫刻を家に飾っています、ささやかながら。「彫刻のまち｣神戸市民として。