先日行った森下の老舗ビストロ「のっちょりぃの」の食事写真。
私がオーダーしたのが、二品選ぶプリフィックス・メニュ。
1.前菜三点盛:桜鱒の燻製、肉のパテ、白アスパラのキッシュ
2.仏シャラン産 鴨胸肉のロースト
これ、一般のフレンチの2倍近い分量があります。それでいて2800円って10年前の物価より安いかもしれない。
かなり食べる私でもこの二品食べてワイン1本飲むと、デザートまではかなり辛いという位のボリウム。
美味しいフレンチを沢山食べたい人には最高の店です。
各料理のコメント:
桜鱒はほんのりスモーク程度で鮭やキングサーモンより赤いほぼ生。肉厚で食べ応えあり。
キングサーモンよりも脂身があっさりしている。
肉のパテは定番というか香辛料で肉の味を消すのではなく、活かすというか引き立てている。
本日目当ての白アスパラは数本ソテーして出すのではなく敢えてキッシュの具という驚きの仕上がり。キッシュもあり!と思わせる仕上がりで、満足度の高い前菜。
前菜三品は薄塩味。ある意味、中高年向きで高血圧や塩分接種制限のある人にもOK。
メインの鴨。
この店は旬の秋に限らず、割と鴨は定番かもしれない。
しかも最高級のシャラン産。フォアグラ取った後のマグレも旨いが、ちょい独特の香りが残ってしまう。
やはりあっさりしつつ味わいのあるシャラン産が好きだ。
私はもう少し火が入った方が好みだが、この半生加減で食えること自体すごい。
もう一つは一緒に行った人がオーダーした400円+で提供される豪州産ラム。別に乳のみ仔羊ではない。
レアじゃなくて本当の生としか思えない。普通は香りの強さに参ってしまうはずだが、全く臭みがない。
鴨の半生(ミディアム・レアより手前)でも驚いたが、こちらの生加減は見たことがない。なのに美味い…
そしてワインは、
前菜用として白がカリフォルニアの老舗オーボンクリマのシャルドネ。
久しぶりに極上のシャルドネを飲んだ気がする。
ハッキリ言って高級とされるブルゴーニュのプイイ・フィッセよりも確実に上品だし、シャブリの1er Cruよりも美味しいかもしれない。
このクォリティに、豪州やチリ産が到達するのはしばらく先では無いだろうか。
赤は先日日記に書いたオチャガビア のレイセス・ノーブル2015 カベルネ・ソーヴィニオン。
チリでも最古参格で最初期にチリにフランスのブドウ品種を持ち込み発展させた農園とのこと。
ボルドーの銘醸クラスなら仔羊に最高の相性と言われるが、鴨だと渋みが立って合わない気がしてしまうが、このレイセス・ノーブルなら、問題ないどころか好相性。
仔羊もOKというある意味万能クラスだろう。
ワインもオー・ボン・クリマが5000円少々、オチャガビアが4600円と一般小売価格の2倍以下で提供されており、グラスも香りの立ちやすい大ぶりな高級グラスを用意する等、ワイン好き、フレンチ好きにはたまらない店だ。
しばらくご無沙汰していたが、同行したオジサンが6月には鮎料理が出るから行こう!と誘ってくれたので、再来月また行けるのが有難い。
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