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2019年04月16日19:11

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MET LV 連隊の娘@横浜ブルク13〜横浜公園のチューリップ

悲しいほどにお天気で、絶好のアウトドア日和なのに何が悲しくてオペラ鑑賞、しかも苦手の
ベルカント、それは偏にハヴィエ・カマレナを聴くためなのでありました

カマレナを初めて聴いたのは2年前、MET LVのオリー伯爵を聴くに際してYouTubeで当たった
ところ、タイトルロールを歌っていたのがカマレナで、それは驚嘆すべきものでした
昨シーズンもセミラーミデに出演していたのですが、ロッシーニのオペラ・セリアで上映時間は
4時間超えということに恐れをなしパスしてしまいました
今回はドニゼッティのコミック・オペラですから安心して聴いていられます

実はこのオペラ、10年ほど前にクラシカ・ジャパンでヴィーン国立歌劇場による公演がオンエア
されており、ワタシはそれを録画していたのでした
今回、事前学習のため再観すると、なんと演出は今回と同じロラン・ペリーによるものでした
主役のマリーにナタリー・ドゥセ、トニオはファン・ディエゴ・フローレス、歌わないセリフだけの
クラッケントルプ公爵夫人に往年の名ソプラノ モンセラト・カバリエという贅沢なキャスト(カバ
リエは観客サーヴィスで1曲歌いましたが)

同じ演出による今回公演ですが、主役二人が若くはじけていて、ペリーの演出にフィットして
おり(ドゥセ/フローレスも声楽的に悪くないのですが)底抜けに明るく愉快です
不覚にも笑ってしまいました

フローレスももちろんハイCの9連続を難なくクリアしていましたが、カマレナは鳴りやまない
拍手に応えてもう一度歌うという大サーヴィス、しかも2回目は2発余計にハイCを披露して、
都合20連発、「練習のときは40回か50回は歌うよ」、と平然としたものです

東条さんは竜雷太似と書かれていますが、キャラクター的には石川進か湯原昌幸、体型まで
含めると、ざ・たっちの片割れといったところでしょうか、愛嬌のある風貌です
マリーを歌ったプリティ・イエンデは、愛の妙薬のアディーナに続く登板ですが、今回の方が
溌剌とした役で、魅力満点でした

軍曹シュルピスを歌ったマウリツィオ・ムラーロは風邪で体調不良とのアナウンスがあり、途中
声がひっくり返るところもありましたが、そこ1か所を除いてはこれまた楽しい舞台でした
因みにヴィーン国立歌劇場公演での同役はカルロス・アルバレスで、明日新国立劇場でジャ
ンニ・スキッキを歌う予定です(これもコミカルな魅力充分で楽しみです)

というわけで、衣装もペリー自身が担当していて同じ、振り付けも同じでした
ベルケンフィールド侯爵夫人家の家政婦が全員男性で、トロカデルロ・モンテカルロ・バレエ
のようで傑作でした
ベルカント・オペラということで、高をくくっていましたが、なかなか楽しませていただきました

折角のアウトドア日和ですから、そのまま帰るということはせずに横浜公園に足を向け
去年も楽しんだチューリップ花壇を愛でました
今年は羽村まで行く余裕がなさそうですので、近間で済ませることにしました

デジカメとスマホを交互に操り、自撮りには三脚を出したり仕舞ったりしているうちに、ふと
気付くとリュックの中に三脚がありません
どこに置き忘れたのかと、撮影した画像を頼りに逆コースを歩いてみましたが見当たらず
誰か親切な人がおせっかいにも交番に届けたのであろうか(どこの?)
あるいはパチられたのかもしれません(買ったばっかりだったのに)

まぁ、いいことも悪いこともありますよ
カマレナ君の楽天的なところを見習って
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