mixiユーザー(id:787023)

2019年03月07日07:15

109 view

たぶんオトナには責任がある

こういうのは昔っから繰り返されてきたことなんだろう。
でも一周まわって「最近の若者は…」って思うのです、ぼくは。
それは否定的な意味のこともあれば肯定的な意味のこともあって…
というか、
いいとかわるいとかその前に、
ぼくらは“違い”についてもうすこし意識して考えなきゃいけないと思う。

世界の変化がどんどん速くなって人間の肌感覚をはるかに追い越していって、いまの若いひとたちの生まれてきた世界はぼくらが育ってきた世界とすっかり変わっている部分がある。
ぼくらは案外見逃しがちだと思うんだけど、ぼくらと若いひとたちでは、世界の見え方、世界認識の前提がぜんぜん違う。
ぼくらはその違いのデカさに案外気付かない。
その違いがもたらす影響については、ぼくらはほとんど気付かない。

若いひとたちは常識を知らない、モノを知らないって言うのだけど、
若いひとたちは彼らの生まれ育った世界からちゃんと学んで彼らなりに新しい世界に適応する。
そこには新しい世界認識があって、新しい常識があって、あと彼らなりの新しい悩みもある。

世界には情報が溢れてるから、彼らの学びだけでは取り零れるものもある。
ぼくらにはそれが偏りに見える。
生まれる前の世界は経験できないから、彼らの経験だけでは取り零れるものがある。
文脈が断ち切れた彼らの認識をぼくらは愚かと思う。
若いひとたちはまだ足りなくて、もっと学ぶ必要がある。
でも変化に追従できないぼくらの古い経験則を、彼らがそのまま呑み込めないのも当たり前かもしれない。
ぼくらはぼくらで、ぼくらの短い時代を通じて学んだ世界の常識にある意味囚われているだろう。
ぼくらはぼくらで、経験では足りないモノを先人の知識と知恵を借りてちょっとづつ賢くなったのだろう。

若いひとたちが“知らない”ことはたぶんぼくらが教えてない。
若いひとたちについて、ぼくらも充分には学べていないと思う。
「最近の若者はどうにもならん」と思うなら
若いひとたちに見える世界がどんな風かを想像して、若いひとたちの世界認識のナゾを解き明かして、彼らにわかるように解き導く必要があるんだろう。
骨が折れる。
だけどつとめてギャップを埋めなければ、両者はどんどん遠ざかる。

言うても世界は若いひとたちのもので、ぼくらは時代に取り残されるし先に死んでいく。
世界の未来が“正しくあるべき”と思うなら、
彼らが取り零してる部分については“世界についてのおれたちの研究成果”を正しく伝え、世界の理解について補助線をひいてやる必要がある。

そんな気がしています


■「最近の若者は…」と言われたことがありますか?
(TOKYO FM + - 03月05日 13:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5524420
1 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する