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2019年02月26日13:15

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ドナルド・キーンさんを悼む

今日は、昨日の朝日新聞『天声人語』から。

日本兵が残した日記を翻訳する。海軍で日本語を学んだドナルド・キーンさんを待っていたのは、そんな仕事だった。軍事的な情報を探すのが狙いだったが、読みながら内容に引き込まれた▼部隊が壊滅し、7人だけ残されたという記述があった。それでも新年を祝おうと13粒の豆を分け合っていた。戦闘への恐怖や、人を殺すことへのためらいもつづられていた。そんな日記を書き、死んだ人たちこそが「私が初めて親しく知るようになった日本人だった」。後の著書で回想している▼戦後、日本文学の研究をするようになったキーンさんの仕事は網羅的だった。古典や現代小説の翻訳を重ね、古代から続く文学史を一人で書き、日本人の美意識を論じた。そんななかで目を引くのが日記への思い入れである▼『百代(はくたい)の過客(かかく)』で、紫式部や石川啄木などあまたの日記を扱った。日記が文学として読まれる国は日本以外にほとんどなく、気持ちを込めた日記こそが私小説の源流になったと論じた。洞察には戦時下の体験が息づいている▼親交の深かった作家の安部公房は「新大陸発見」のコロンブスにキーンさんを例えて、こう書いた。「あいにく大陸ではなかったが、日本文学という未知の群島に辿(たど)り着いてしまった冒険家なのである」。群島で見つけた魅力の数々を世界へ発信してくれた▼キーンさんがきのう、96年の生涯を閉じた。日本の読者にも、日本文学の底にあるものを再発見させてくれる。そんな冒険に終止符が打たれた。

「日本人より日本人らしい」という表現を、昨今よく耳にするようになりましたが。

日本人はこれから先どんどん減っていき、様々な伝統文化の継承者のなり手不足が深刻化する中で、日本人の若者が見向きもしない「伝統文化」に対して、外国人がそれに魅了され、結果後を継ぐようになった、という話も耳にするようになりました。

私がよく国にするのがこの問題。

少子化が進み、労働力人口が減っていく日本社会の中で、人々が口にする…

「子供を安心して育てられる経済状況じゃない」といったもの。

それに対し、政府批判に華が咲くわけなのですが、問題の本質はそこではないと思うし、むしろ論点がずれていると思っているんです。

では、戦後のベビーブームの時は、今より経済状況が良かったんですか?といったものです。

しかし、そうではなかったにもかかわらず、「第一次ベビーブーム」と「第二次ベビーブーム」は実際に起きました。

ではなぜ「第三次ベビーブーム」は起きなかったのか。

計算上は、2000年頃に起きていたはずであろう、「第三次ベビーブーム」ですが、結果として起きなかった理由も様々研究されていますが、一つ、こちらの理論を挙げてみることにします。

簡単にいえば、結婚する年齢・産む年齢がともに非常に分散して、長い時期に広がってしまったからなんです。

さらにいえば、「非婚化」=結婚しない傾向(厚生労働省などはより一般的な言葉として「未婚化」を使っています)が進み、もう一つ「晩婚化」も進んだからです。

これが重なり合うと、ベビーブームの山にならなかったり、あるいは昔ほどベビーブームの山と見えるものがはっきりしない、という現象になったのです。

日本社会では戦後74年で経済的には確かに豊かになりました。

ただ、精神的には貧しくなったとも言われています。

娯楽が増え、「一人で生きていくこと」が苦にならなくなってしまった。

その結果、「結婚」の価値観さえも、軽視されるようになってしまったということなのでしょう。

日本が今後人口増加に転じることは、恐らくないのでしょう。

だからこそ、外国人材の登用が待ったなしなのです。

昨今の「バイトテロ」による、おバカな男子学生の余波で、「留学生の方がよっぽどまともだと思う。恐らく非常識な行動は起こさないだろうし…」という意見が大勢(たいせい)を占めてきました。

頑張れよexclamation ×2(*_*)日本の若者たちexclamation ×2(´・ω・`)といっても時すでに遅しなのか…

「常識」というものを雇用時に徹底しなければいけない労苦があるくらいなら、留学生を雇った方がはるかに安心できる、という感覚になってしまったんだと思います。

だいぶ本題から逸れましたので、まとめます(;´∀`)

大相撲に顕著に現れるように、日本人はとにかく「日本人が日本人が」と声高に叫び、外国人を軽視する風潮があるのですが、その考えを改めて、これから先の将来は、「外国人材」に日本を支えていってもらう世の中になっていくのだと思いますからね(*´ω`*)

ということで、今日は以上です手(パー)
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