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2019年02月23日08:23

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the禁句s 「無かったことにしたい」

[あらまし] 同居母85歳パーキンソン病要介護2認知症状少々。

願いは叶う。
口に出してはっきり言う。
繰り返し言う。
そうしていると、願いは叶う、と言う。

たぶん、本当にそうだと思う。
マザー・テレサの言葉を思い出す。
「言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
言葉はその人の運命を作るのだ。



ケアマネージャーさんの訪問面談。
「夜間はお薬の効果が切れていますから、歩き回ると転倒の危険が有ります。
そこはよくご理解なさっているのですから、あとは実際の行動が伴うように
意識を変えていただく必要が有ります。」
とっても優しい口調で、きっちりと話してくれる。

母は返事する。
「はい。本当にそれは、今回、身にしみてよく分かりました。」

とほほ。何度この言葉を耳にしたことだろう。
ケアマネさんの言う'優等生の回答'である。
お返事はとてもきれいな言葉が出てくる。
しかし、行動は伴わない。

「その思いがリセットされちゃうんでしょうかねー。」
どうだろう。本人は、
「それはそうなんだけど、云々」と、
目の前の理由が逆転第一位になる感じをいつも言う。
ここが、意識が変わっていない、ということになるわけだ。



そんな対話の有った、その日の夜半に、
ベッドから出て歩き、転倒して床で寝てしまう、ということがまた起きた。



失敗してしまったり、すっごく恥ずかしいことをしてしまったり、
いたたまれないような気持ちになった時、思わず
「無かったことにしたい!」とか
「リセットしたい!」とか
「聞かなかったことにして!」とか言いがちだ。

有るよ有るよ。
取返しのつかないことをしてしまったな、と思ったり、
穴が有ったら入りたいような気持ちになったり、
その場から逃げ出したくなったり。

そんな時、そうやって願い事を口走っていると、
そのうち、リセットできるようになる。



認知症の'ものわすれ'とは、忘れるのとはちょっと仕組みが違う。
忘れる、というのは、その出来事は無くならないが、記憶が曖昧になることだ。
だが、認知症の場合は、その出来事自体がすっぽり無くなる。
「何を食べたっけ?」ではなく、
「食べてないよ。」というような違いと言うこともできる。



繰り返し口に出して唱えていれば、願いは叶う。
「無かったことにしたい」などというのは、
自分への呪いをかけることになる。
言わないでおいたほうが良さそうだ。
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