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2019年01月10日08:32

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里親という選択

 写真は厚生労働省の意見広告だが、この漫画とまったく同じ光景を目にした
ことがある。その女性はミルクをやりながら、「この子と相性が合えば引き取
ることになるんですよ」と隠すでもなく話してくれた。特別養子縁組という言
葉までは知らなかったが、この世には子どもを育てたくても育てられない親、
子どもがほしくてもできない夫婦がいることは私にもわかる。その子の里親に
なれば本人も子どもも助かるわけだが、他人の子を育てるという選択は簡単に
できるものではない。だから彼女の態度に「偉いなあ」と思ったものだ。
 わが夫婦はお互いに晩婚だったから、それほど強く子どもを望んだわけでは
ない。しかし、いちど流産を経験したときは、さすがに堪えた。自分が親にな
ることは実感できないけれど、想像したぶん落胆も大きかったのである。それ
でも子どもができなければ夫婦仲良く暮らせばいいと2人とも思っていたし、
結果的には神様から丈夫な子を授かった。人生でいちばん嬉しかったことは確
かである。
 ただ、私の低い経済的能力では1人の子どもを育てるのがやっと。それすら
大変な思いをしたから、里親になった人には心から敬意を感じる。もちろん、
血がつながっていなくたって共に成長すれば立派な親子だし、むしろ血のつな
がりがない方が結び付きは強いものになるかもしれない。実子の虐待報道を耳
にすると、そんなことも考えてしまう。どんな時代だって子どもを第一に考え
るのが大人の責任。少子高齢化とは別問題である。
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