私奴の初仕事は、不運な出来事の後始末で始まった。今朝、女房殿を駅まで送ろうと車に乗ると、なんとタイヤがペチャンコ（2か月前に買った走行距離700�劼砲睨�たない新車だというのに）。
JAFを呼び応急処置を乞い車屋に持ち込んだら、キズが大きく修理不能ですと（オマケに正月明けで新しいタイヤの取寄せに一週間ほど必要だと）。そのまま一週間も捨て置く訳にも行かず、タイヤ販売店にまで足を伸ばし、ヤットコサ新品が見つかり交換を済ませた。半日を超える仕事。（まだお屠蘇気分でグータラしていたかったにもかかわらずの仕事始めだ）
慶応3年の今日、1月5日（新暦では1867年2月9日）は、夏目漱石が生まれた日だそうな。そう言えば、1月2日の「今日の一句」に坪内稔典さんは、漱石の句を掲げていた。
正月の男といはれ拙に処す 漱石
1月5日生まれの漱石は「正月男だねェ！」とヒヤかされたこともあったのかな？
稔典さんは、「この句は、拙劣な、つまり不器用な処世を自ら肯定した。拙は漱石の好きな語であった」と書いていた。
それで思い出したのだが、漱石の句には、「木瓜（ぼけ）咲くや漱石拙を守るべく」というのもあったと記憶する。
2日に毎年恒例の北野の天神さんにお参りした際に、山国勤皇魁隊（時代祭パレードの先頭を掌る）が奉納した石灯篭を見かけ、「そうや、京北の山国神社にお参りしよう」と発作を起こしたのがイケナカッタようだ。冒頭のタイヤパンクの原因はどうやら、周山街道を往復2時間も走った際に、大きな金属片を踏みつけたことによるものらしい（3日4日は車に乗っていないから間違いない）。考えてみれば、私奴の調子に乗った拙劣な運転が招いたこととも言える。
「やはりこの際、今年は「拙に処す」の言葉を私奴の大いなる目標にしようかな？」
「う〜む、この私奴に出来るかなあ？」
写真は周山街道、京北にある山国神社
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