mixiユーザー(id:10383654)

2018年12月30日18:40

161 view

やっとこさ、完了! その2

 私奴の年末プロジェクト二番手の火焔土器成形も、なんとか完了(陶土の乾燥具合もあり年内完了は必至。これでなんとか来年の初窯で素焼きが出来る状態にまで持ち込めたという訳。素焼き・焼き締めで爆裂するか大きな亀裂が生じねば良いのだが)。

 昨夏になんとなく「造ったろか?」と始めた縄文土偶造り、東北で散見される遮光式土偶、長野県の遺跡の香炉型釣手土器と挑んでいる間に、いつの間にかハマってしまったようだ。「こんなこと始めたら、大変な時間の浪費になる!」と恐れ慄きながらも、「縄文期のご先祖さん気分も悪くない。どのみちコチトラはヒマ人やし」とも思った結果、神像筒形土器に挑みついには火焔式土器まで手を伸ばすハメにおちいった次第。
(上掲写真は、出来上がった品々。火焔式土器のみ未だ素焼きが終ってないない)

 縄文土器・土偶といえば、「何故、どんな目的で造られたか?」についての諸説が交差して、様々な定説と妄想の無法地帯と言える(「そこがロマンがあって面白いのよ」とハマった連中は力説する)。
まあ、それはそれで楽しいのだが、私奴が抱く最大の疑問は「鹿や猪や追い果物をもぎ木の実を拾う生活の合間に、石器に毛が生えた程度の道具しかない中で、どういう方法でどうやって造りよったんやろ?」だ。が、残念ながら、この疑問に対処するには造ってみる以外に方法はないのです(別に残念がることはなく、ツマラヌ疑問は早々に放棄すればよいだけの話なんですがネ!)。

 造ってみるというのも、出来れば当時の環境と道具らしきものでというのが理想的だけれども、根がグータラな私奴にはそれはいささか無理(実際、竪穴住居を作り往時を再現して…なんて御仁もおられるらしいが)。
 お陰様でというか有難いことにというか、この5か月その都度、工房の仲間からアレコレと陶芸技法上の教示・指導・助言・示唆を頂戴することが出来て、なんとか私奴も途中で製作放棄との誘惑に負けずに、ここまで持ちこたえてきたというのが実情。

 火焔土器の下部は線刻を主に、上部と突起部は細い線の貼り付けを主体に、なんとか其れらしき形をでっちあげたが、成形が終ってみると「どうにもこうにも、縄文人の作品に較べてダイナミックさに欠けるなあ」との印象が強く、これが私奴の縄文土器つくりの卒業製作の積りだったが、どうやら、そうも行かんなあとボンヤリと考えている。
(まだ、やる気なの? と自問している!)


5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する