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2018年12月26日17:08

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シネマ歌舞伎「野田版鼠小僧」@東劇〜トレチャコフ美術館展@Bunkamuraザ・ミュージアム

気が付いたら月イチのシネマ歌舞伎、今週末から上映されるのだけれど、東劇では一週間
早くスタートとなるようで、年末・年始はなにかと慌ただしいので本日観て参りました

何作かある野田秀樹さんの新作歌舞伎は評判でしたが、ワタシはどれも未観であります
松竹の公式ウェブサイトでは、ほんの超訳の粗筋しかありません
ネットで探したところ、こんな親切なブログがありました(→こちら

ネタバレになってしまいますが、新作ですからいきなり見ても何のことだかわからない
野田作品は膨大なセリフを機関銃のように乱射するので、やはり事前学習は必要です

今回の公演は2003年、まだ勘三郎丈が襲名前で、まことに生き生きと演じておられます
共演の二人のご子息はもとより、福助さん、橋之助さん(現芝翫)、三津五郎さん、獅童さん
いずれも完全な野田ワールドで、抱腹絶倒の面白さです

鼠小僧と言っても、ご本人が登場するのではなく、勘九郎さん(故勘三郎丈)演じる棺桶職人
三太がひょんなことから義賊になりすますことになる、そこに胡散臭い大岡越前守が
「司法取引」を持ちかけて、本来ケチで善行などとは縁のなかった三太が正義感に目覚める
という、役名三太がオチになっています

幕切れは子役のセリフで涙を誘うというのは姑息と言えなくもないですが、ワタシは目じりが
ちょっとばかり滲みました(それも勘九郎さんの名演あってこそです)

終映後は久しぶりに船見坂でお気に入りの函館塩ラーメンを食して、銀座線で渋谷に移動
アンディーパパさんにいただいた東急の優待券で標記の美術展を観て参りました
19世紀後半から20世紀初頭にかけての「激動の」ロシアの作家の作品との触れ込みですが
あまり激動は感じませんでした

穏やかな風景画、いかにも肖像画という画風の肖像画など、この時代に限らずロシアの
画家を知りませんので、あまり圧倒されるような感じは覚えません
かろうじて肖像画のモデルの中に作曲家アントン・ルビンシュテインやオペラ歌手のシャリ
アピンの名を発見してシンパシーを感じる程度

それでも折角アンディーパパさんからいただいたチケットですので、じっくり1時間ほどかけて
拝観して参りました
来年はここで「熊のプーさん原画展」があるとのことですので、それは期待しております
(ディズニーのアニメではなく、原作の絵本に付けられたE.H.シェパードによるものです)
ワタシの個人的意見ですが、ディズニーが妙に人間臭くしてしまったプーさんよりは
シェパードの硬質な鉛筆画の方が味わいがあると思います

少しく風邪気味で喉がいがらっぽかったのですが、重篤になることもなく楽しんで参りました
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