俺の後ろに立つな(デューク東郷)

　いつも通り、4時半に起きて珈琲を淹れる。

　珈琲が入った後、自室に向かい、マグを机に置いてパソコンをつけ、読もうと思っていた本を手に取る。

　気配を感じたのか、なにげなく後ろを振り返ると、もうすぐ7歳になる息子shu-2が立っていた。

「おきた」

　という。
「早いからもう少し寝てろ」
と、いっしょに布団に戻り寝かせてけど。

　びっくりしたね。廊下の足音とか、ふすまをあける音でもっと前に気がつきそうなものだけど、うしろに立つまでまったく気がつかなかった。

　明け方にこっそり酒を呑み始めるとか(夜ならたまにある)、やましいことはしていないが(苦笑)、気をつけよう。

　昨日は夜帰ってくると、どうぶつしょうぎをしようと誘われた。

　3、4回やったけど、いずれも俺が勝った。

　以前なら、負けるとふてくされて泣き出したものだ。

「パパの勝ちだ」
「そうか・・・もう一回やろう」

　結局一度も勝てなかったが、
「明日もやろうね」
といって、ごはんになった。

　あと一週間ちょいで7歳になる。

　成長しているんだね。