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2018年12月04日08:05

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喪男の哲学史

オススメ338。"とにかく、いにしえの哲学とは『頭が良い人』のペダンティックな道楽などではなく、世の中に不満を持った『喪男』が『どうすればいいんだろう』と解決策を考え抜く作業だったということがご理解いただけたのではないかと思います"抱腹絶倒な本書はしかし哲学の本質を鋭く指摘している。

個人的には、率直に言って昔から【哲学それ自体】というより、その周辺の【難しいことを難しく押し付けてくる人】たち"(例 哲学を教えてほしい?なら原著を自分で翻訳するくらいしなきゃ!)に苦手意識を持ちつつも、ここ数年、文化に関わる様になってからの必要性から仕方なく泣きながら【独学で学んだ】立場なのですが。

そんな私にとって、本書は一見【哲学史】を著者の自虐も含めたオタク文化ネタ的に紹介しているように見せつつも(表紙のソクラテスの手袋にも注目。闇の炎か?)内容に関しては驚くくらいに【明瞭にわかりやすく】確かに哲学を【言語化】していて、著者の『喪男』"モテることを拒否する男'"としての【闇の深さ】もとい、ストレートな知性の自由さに驚かされました。

もっとも【最初の一冊】としては初心者にとって自由過ぎて危険かもしれませんが(褒め言葉です)"堅苦しく良心的な"哲学史と並行しながら読めば、素晴らしく理解が進む良著になり得ると個人的には思いました。

高名な哲学者に、頭の良さより【闇の深さ】(中二病さ)を薄々感じている哲学を学ぶ誰かに。現代の魔術師さまが【なぜ魔術師なのか?】を知りたい貴方にオススメ。(=リア充にはススメません。むしろ、その辺で爆発しといて下さい)
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