今年最初の忘年会

　霜月の最終日、東京のメキシコ料理屋で今年最初の忘年会が行われた。メン
バーは『田舎暮らしの本』編集者とスタッフの皆さん。多忙や体調不良でこら
れない人もいたが、年末年始は忙しくなりがちなので、早めにやろうという主
旨。Ｙ編集長が下戸のため５年ほど前に飲兵衛の私らが勝手に始めたのだが、
すっかり恒例行事になってしまった。ところが、今年は編集長も来るという。
１０歳年下とはいえ、ちょっと緊張する。
　この店はライター仲間のＮさんがワインが飲める店として予約してくれたも
のだが、メキシコワインを飲むのは初めて。メニューを見てもさっぱりわから
ない。Ｎさんが店の人にお勧めを聞いても、「好みは人それぞれですから」と
つれない返事。でも、一口飲んでびっくり。味も香りも文句なしにバッチリな
のだ。３本飲んだが、「どれも外れがないですね」とＮさん。まったく同感で
ある。いちばん高い３６００円が最高に美味だったが、原価３倍の法則に従え
ば１０００円くらいのワインなのだろう。でも、１万円台のヴィンテージワイ
ンは例外として、私が過去に飲んだベスト３に入る。中・南米恐るべし！　い
ま流行の国産ワインは、コスパではとうてい適わないと実感した。
　肝心の食事もサボテンサラダやタコスくらいは別にして、ほかのものは何が
何やらわからない。ただ、私も大学４年のときにアメリカ旅行でメキシコ国境
のエルパソに立ち寄ったことがあるので、何となく味の記憶はある。たまには
こういうエスニック料理もいいものだ。もちろん、仕事の話では大いに盛り上
がり、気が付いたら４時間を経過していた。７人いたのでけっこうなお会計に
なったが、何と編集長がパラパラパラと大枚を出すではないか。カッケー！　
私らの負担は１０００円。日頃、無理難題・無茶振りに耐えているとはいえ、
こんなにご馳走になっては「何でもやらせていただきます」と言うしかない
だろう（笑）。忘年会は始まったばかり。実は今日も昼から宴会である！