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2018年11月28日13:01

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過密スケジュールの上京

昨日11/27は、プライベートの上京でした。
いつもなら業務上の打ち合わせの合間をみつけて、寸暇を音楽会やグルメに当てる上京が多いのですが、この日はすべて自分のために使えます。見たいと思っていた2つの展覧会と、夜はピアノ・リサイタルでした。午前中から夕方まで、ずっと上野にいました。

今、上野ではフェルメール、ルーベンス、ムンクの展覧会が盛大に催されています。私がもっとも見たかったのは都美の「ムンク展」です。これは彼の画業の全貌を知るという点では、内容的に充実したものでした。あの有名な「叫び」も初来日。平日といっても、それなりに盛況でした。土日だったら大混雑でしょうね。

「ムンク展」で3時間、歩き続けていたので疲れました。行きつけの上野のフレンチへ直行。時間が惜しかったので、手短かなランチにしました。1,500円ポッキリ。
・真ダコのマリネと鎌倉野菜のサラダ バーニャカウダ
・ミラノ風ポークカツレツ 赤ワインソース
・バニラアイスとコーヒー
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午後は、東博で「マルセル・デュシャンと日本美術」展。この展覧会はあと数週間で閉幕してしまうので、ギリギリ間に合った感じでしょうか。デュシャンは、視覚芸術から概念芸術という考え方を打ち出した人。作品を「見る」というよりも、「考える」展覧会です。
たとえば「泉」という作品。これは磁器の男性用小便器を横にして、"R.Mutt"という別人の署名をしただけのもの。どこにでもある工業製品に、新しい主題と観点のもとで、その有用性を消失させています。そのような新しい思考を創造したという点が、芸術の概念や制度自体を問い直す現代美術の原点となっています。ムンク展と異なり、来場者が少なく、ゆっくりと見られました。難解な展示なので、見に来ている人もマニアック系な感じの方が多かったかなw。
デュシャンと日本の美術の対比のコーナーは、なかなかおもしろかったですね。デュシャンは大量生産された工業製品を展示して、「一点限り」の作品の価値を否定しました。しかし千利休は竹から作った花入れは、ありふれたものから生み出される美を明確にして、無から最大限の価値を生み出しました。和洋の異なった環境の中で、美術の意味や価値観の違いがよくわかるものでした。作品が多いムンク展よりも、頭を使うデュシャン展の方が疲れました。

夜は、錦糸町のすみだリフォニー・ホールで、エリソ・ヴィルサラーゼのピアノ・リサイタルでした。ヴィルサラーゼは、「私が聴きたいピアニスト5人」の中のひとりです。前半はシューマンの初期の作品、後半はショパンのバラード、夜想曲、ワルツ。70代なかばというのに、圧巻の演奏。ヴィルサラーゼのリサイタルを聴きにくる来場者は、雰囲気からピアノ教師、ピアノ科の音大生とわかる方が多いので、みな集中して聴いてます。私も気持ちよく音楽に浸れました。後日、感想を記します。

「芸術の秋」「食欲の秋」だけでなく、正緑笛に歩いたので「スポーツの秋」というも言えるでしょうか。24時すぎにヘトヘトになって帰宅しました。

これは、上野公園のイチョウ。この日、不覚にもデジカメを忘れてしまって、この日の写真はぜんぶ、古式ゆかしいガラケーで撮ったものです。
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