オススメ316。"かくして焼肉料理、漬物のキムチは、すっかり『日本の食べもの』になったわけだが、この食文化現象というべきものについて文化的、科学的な見地からの分析を試みたい"本書では、焼肉がどうして誕生し、仏教国だった日本に根付いたかについて。大陸との関係性から説明されていて興味深い。
個人的には、人数が集まると、大体焼肉を食べにいったりする割に、そう言えば焼肉文化自体の変遷を知らないな?と、ふと思い立ち本書を手にとったわけですが。大陸におけるモンゴルの侵略の結果、軍事目的から食肉文化が半島において普及していった経緯や、日本においても、敗戦後に食料が不足する中で、急速に普及していった流れをタレや無煙ロースター、キムチなどの変化と共に説明していて興味深かった。(山くじら、一羽といった間接的表現も納得)
焼肉好きな誰か。あるいは東アジアにおける食肉文化の変遷に関心ある誰かにオススメ。
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