日本に殺されず 幸せに生きる方法

オススメ312。"近年のベストセラーの多くが、読めば気持ちがよくなるだけで、役に立つことは書いていない『自己啓発書』という『便所紙＝ドラッグ』だということは、誠に嘆かわしいのです。"英国在住の元国連職員である著者が外から個人目線で日本の仕組みの問題を指摘、提言した本書は、流石の鋭さ。

個人的には、人によって好き嫌いが真っ二つに分かれるプロレス系文化人の著者だと思いますが。さりとて、私自身が国連で働いたことはもちろん、ましてや英国で管理職として多国籍の部下をひきいたことの経験もないことから、著者のTwitterでの指摘にはいつも注目していることで今回、刺激的なタイトルの本書を手にとったのですが。

働き方や介護などの問題について、データを使用したり、イタリアと比較したり、あるいは著者の住む英国から学べることを提案している本書はやはりわかりやすく"自分が今何をすべきか？"考えるにあたっての示唆に富みます。

中年以下のこれからすべきことをアレコレ考えている誰かに、また働き方や介護、この国の未来に立ちすくんでいる誰かにオススメ。