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2018年11月07日01:01

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マシーンとの戦い

「そんな安く手に入れたいんなら自分でつくればいいじゃん」

皆さんも言う通り、これが結論でしょうね

でもなんか、わたしらのまわりにも居るよね
「こんなの原価から考えたらぼったくりじゃん!」みたいなこと言うひと
なんでそうなるのかなあ?と考えたんだけど
もしかしたらアレかな?

わたしらのまわりには安くてそこそこのモノが溢れてるよね?
100均に行けば、パッと見はそんな安普請でもない、当面は機能する品々が並んでいるわけだし
コンビニに行けば、手作りじゃあこの値段でこんなもの絶対つくれないわっていうようなスィーツが並んでる
僕のこどもの頃からしたら考えられないようなクオリティのフィギュアがガシャポンで出てくる

大量生産のコストダウンやら機械加工精度の向上やらでわたしらの周りにはスゴいクオリティの品々が溢れてる
いまちょうど目の前にチョコレートの紙パッケージがあるんだけど、
このコジャレた感じのデザインとか、引き出しみたいに開けると個包装のチョコが斜めに並ぶようになってる設計とか、切り込みやカドのエッジのシャープさとか、僕には到底作れないわ

そういうハイクオリティな工業品が安っすい値段でパカパカできてしまう
その一方でハンドメイドの作り手たちは、いまだ世の中には無い素敵なモノを自分の知恵とセンスで考えて、やたらコストのかかる自前の作業で丁寧に仕上げてつくっている
18世紀のロンドンからこっち、マシーンと資本主義が本気になったら僕たち個人の人間は到底勝ち目がないのは知ってるんだけど
それでもハンドメイドのひとたちは“おもしろきこともなき世をおもしろく”と思って戦ってる、そういう面があると思うんだ

モノづくりに携わるひとたちはだいたいわかってると思う
そういう戦いを挑むからまだこの世はかろうじて面白い
でもそうじゃない大多数の消費のひとびとは、そういう戦いに価値があることがわからないかもしれない
もしかしたらそういう戦いがあること自体に気付かないかもしれない

そういうひとびとは「たっかいなあ、ボッてるんじゃない?」って思うんかもしれない
わかんないけど、そういうひとびとが一定数居るのは仕方ないかもしれませんね

“すみなしものは心なりけり”
安っすく手に入ったら本当に嬉しいのかなあ?


■「材料費100円とかでしょ」ハンドメイド作家に心無い値下げ要求 テレビ番組が材料費と販売価格の差が大きいと放送
(BIGLOBEニュース - 11月06日 14:20)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=5364076
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