mixiユーザー(id:2752292)

2018年10月29日17:59

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緊張する。

久し振りに、新車を組みました。
…カミサンのですけど。
だからこそ、自分が使うものではないので、慎重に、キズ付けないように、細心の注意を払って組みました。

2019 Scout XS GXkit/TransitionBikes
七分組み状態から始まります。
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先ずはシートポストを挿してスタンドに保持させたいのですが、Reverb Stealth/ROCKSHOXなので、簡単には挿せません。
ホース引出し口のフタを取って、ホースの走りを確認して、シートポスト内のバリを確認して、グリスを薄くなじませて、シートポストクランプのネジにグリスを付け直して、ホースをフレーム内に送りつつシートポストを挿します。
そして、やっとスタンドにクランプさせることができます。
後輪も外しておきます。

ハンドルを付ける前に、ヘッドパーツにグリスを足しておきます。
工具を持っていないというのもありますが、ヘッドパイプのフェーシングはそのほとんどで不要と思っています。
最近のカートリッジベアリングになってから嵌め合いに隙があるので、予圧が掛かるとその構造から多少の誤差はセルフアライメントされるとみています。
また、グリスは付いているものを拭き取って、耐水グリスを多めに塗ってベアリングの隙間を埋めておきます。
防水シールの意味合いです。
これで、ステムとハンドルを仮付けできます。
その時に、各クランプネジにグリスを付け直しておきます。

フレームの養生をします。
梱包材は可能な限り剥がずにおいて、作業時に工具や部品が当たりそうなところは保護します。
養生テープなども使って、保護皮膜を作っておきます。
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自分のバイクなら、そこまでしません。

クランクを外します。
変に組まれていたら、後で困るので確認しておくのです。
…が、外れない。
Stylo 7K DUB/SRAMの固定ボルトが、とても固い。
スピンナーハンドルを使って、慎重にトルクを掛けて外しました。
BBは…シマノの工具と微妙にスプラインが違うのね…外したいところだけど、次回に持ち越しです。
ここも、グリスは付いているものを拭き取って、耐水グリスを多めに塗ってベアリングの隙間を埋めておいて、組み戻します。
せっかくなのでチェーンデバイスを付けておきたいけど、まだ未入手です。

リアショックユニットを外します。
ユニットに付いているレデューサの状態を確認します。
樹脂ベアリングなので理論上では潤滑油は不要ですけど、過去の経験から摺動部にテフロン系潤滑油を一舐め塗って組み戻します。
また、リンクボルトを確認して、ユニットが無い状態でリンクがスムースに動くことを確認しておきます。
そこで、リアブレーキホースの動きを確認して、ホースに保護材を当てたり、固定を補強したりしておきます。
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その後、ユニットを戻します。ネジにグリスを付け直しつつ。
しかし、このユニット用シャフトは気が利いているな。これなら、どんなに荷重が掛かってもネジが変形して外れなくなるなんてことはなさそうだ。

ざっとポジションを出します。
今乗っている下り寄りHTからポジションの寸法をコピーします。
すると、HTの時は使えなかったドロッパーポストが、調整代を残して収まっています。
さすが、HTはSサイズで、今回はXSサイズだけあります。
しかも、付属品のストローク量は100mmと、良く考えられています。
ここで、Reverbのエア圧を指定圧に入れ直しておきます。
一旦車輪をはめてスタンドから降ろし、バランスを軽く見ておきます。

変速調整をします。
アウターケーブルの長さは特に詰めておく必要が無さそうです。
ただ、インナーワイヤがクランプから長く出ていたので、変速調整後に詰めておきます。
しかし、リア50Tはデカイです。φ180ブレーキディスクがφ160のように見えます。
ロー変速時のリアディレーラのシャクレ方に驚きます。
そうか、遂に12速がウチでも運用開始になるのか。コネクトリンクを買っておかねば。
シマノで9,10速、スラムで11,12速、部品管理が煩雑になるな…

ブレーキ調整をします。
車輪を外して、ブレーキパッドを外して、キャリパの固定を外して。
ブリードキットは、キャリパ側で新型用のホースを使うのですね。
ブレーキホース長は、フロントは割とギリギリ(もう少し長めが欲しい)、リアは少し詰めるようでした。
スラムのインサートとオリーブ、作業性が良いですね。圧入工具が無くても確実にセットできるのは助かります。
また、キャリパ側のホース接続部の作りが良いです。ただ、フタを無くしたらそのままにしない方が良さそうだ。
スラムのブリード作業はこれで2回目。シマノのジョウゴも良くできているけど、スラムのキットも使い易いな。ブリードでイライラするのは、過去の話になったようです。

併せて、Reverbのホースも詰めようかと思ったのですが、もう少しポジションが決まってからの話にしよう。ホース引出し代とかがあるので、うっかり詰めるとブリード作業ができなくなってしまうから。

ホイールの確認をします。
Flow S1 Team/Stansが用いられていて、良心を感じます。
振れは無いですが、テンションを確認して、少し上げておきます。
タイヤは、DHF/DHR/Maxxisと、手堅い感じ。
乗り手の要望で、チューブレス化はしませんが、リムテープは施工済みでバルブも付属されていました。

ポジションを決めて、サグを取ります。
ここからは、乗り手との作業です。
BBと着座位置の位置関係を調整してから、ハンドル高さとレバーの位置を調整します。
その後、サグをある程度出したら、乗ってもらって旋回や減速やバニーホップなどからフィーリングを聞いて、前後圧の微調整とダンピング調整をします。
この辺り、ある程度まではマニュアル通りのセットで詰めるのですが、小柄だったり軽量な人の場合、最終的には少しだけ変則的な事も必要になります。

Reverbのホースを調整します。
こちらはオリーブなどでカシメないので、インサートの使い回しができて助かります。
また、圧入ではなくねじ込みなので、挿入不足が起こりづらい方法が嬉しいです。
ホースをリモートレバーから外したので、念を入れてブリードします。

これで、一応の完成となりました。
オーナーであるカミサンに引き渡します。
カミサンは、AllMountainStyleのプロテクタを、入念にレイアウト検討した後に貼り付けています。
僕は、同社のフロントフェンダーを付けておきます。
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さて、実走です。
富士パノまでクルマ搬送なので、積み込みは慎重に。キズ厳禁です。
キレイな秋晴れの中、オーナーは新車の撮影に余念がありません。
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ゴンドラでも相乗りは慎重に。キズ厳禁です。グローブで養生して備えます。
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やはり、走ると見えてくる物があります
サドルの微調整をして、ハンドルの高さ調整をして…たら、試しとして僕のハンドルが持って行かれました。
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これで、遂に全てが決まりました。
後は、ハンドルを買って差し替えるのみです。
そうしてもらわないと、僕が乗れません。

カミサンは至極ご満悦です。初日からガンガン乗ってました。
競技ではなく自分の好きに走るって、ラインのイメージがどんどん湧いて楽しいよね。
良かった、良かった。
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平日の夜に三日間(内二日は夜半頃まで)突貫で頑張った甲斐がありました。
つまり、平日に受け取ってその週末には乗っているという。

しかし、良くまとまってました。
七分組みから全バラ組み直しをしましたが、手抜きを思わせる作業は目に付きませんでした。
それに、ケーブル類の長さがかなり詰められていて、調整しても切り取られる量は短かったです。
また、完成車キットのパーツ構成にメーカの良心が感じられます。
実際、当面はパーツ交換しなくても不満が出ることは無さそうです。ハンドルだけはどうしても合わせきれませんでした。
これらを見るとそれは、社員が積極的に遊んで、製品に「楽しさ」をフィードバックしているからなのかな?と作業しながら想像しては笑ってしまうのです。
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