フェイク・レビュー

アマゾンとかのレビューにはいわゆる「ヤラセ」があるという主旨の記事を見た。

■アマゾンなどに「フェイク・レビュー」、英消費者団体の潜入調査で実態判明
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/post-11151.php

記事の中には「アマゾンの全カテゴリーにおいて、全レビューの約30％がフェイク。中国の無名メーカーの商品となると95％がフェイクだと思う」というくだりもある。まあヤラセのレビューがあることは事実だろうし、中国の業者が特にそうした方面に熱心であるということもありそうな話ではある。

でもまあ世の中ってそんなものでしょう。食べログだってヤラセの投稿が沢山あるというネタがニュースサイトを賑わすようになってから随分経つし、たまたま自宅近くの図書館で借りた『好き嫌い　行動科学最大の謎』（早川書房）という本をいま読んでいるのだけれど、アメリカ版食べログと言えそうなYelpというサイトでも同様の問題が起きていることが指摘されている。何でもかんでも中国が悪いというのもバイアスがかかっている見解だと個人的には思う次第。
ちなみに話が逸れますが、早川書房って昔はSFとミステリ専門の出版社というイメージだったけど、最近は行動経済学とか脳科学系の本（多くは翻訳モノ）もたくさん出していて頑張っている印象。そう言えば去年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの翻訳本も早川書房の独占状態だったかと。