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2018年09月29日00:42

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80年代アクション映画のリビルド!「スカイスクレイパー」



「ジュマンジ」「ランペイジ」と、今年は快作が続けて公開されているドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画ですが、今回も傑作でした!
ただ、この映画はアメリカで興行収入がイマイチだったのと、ダイハードのパクリっぽい内容により、結構批判が目立っています。

確かにこの映画を貶すのは簡単だし、なにより安全です。
むしろ、こんな映画を絶賛していると「映画レベルの低い、映画知恵遅れ」と思われかねません。
この映画を個人の批評サイト等で「くだらない、つまらない」と書けば、「観なくて済みました!どうもありがとうございます」とコメントで感謝される始末。
こうなると、観てもいない連中にも「あのゴミパクリ中華映画でしょ?」と勝手な印象を垂れ流されてしまいます。

そんな馬鹿な!
実際に観て、本当にダメだと思った人には、是非その意見を大事にして欲しいと思います。
でも、なんだかバカにし易そうな映画を見つけて、他人の批判的な意見を流し読みして、まるで自分の意見の様にボロカスに言うのは許せません。
なにより、純粋に最後まで本気で楽しんだこの僕は何者?
脳がスポンジ状なの?
そんな事はありません(多分)。
とにかく、この映画を絶賛したい、その気持ちだけでこのブログを書いているのです。

ここ最近、80年代を想起させる映画が多くなったと感じます。
荒唐無稽でユーモアと残虐があって、能天気。
悪人は皆殺し、主人公は何人殺しても愛嬌だけで許されるという、僕にとってはスタンダードな世界観の映画の事です。
先日観た「ザ・プレデター」はうまく出来なかったと感じましたが、今作は成功していると思います。
タイトルのリビルドとは「再建する」という意味で、この映画の中にも登場しますが、まさにそれをやり切っていると感じたのです。

これはやっぱり主役の人間力でしょう。
ドウェイン・ジョンソンの、暴力装置のような体と愛嬌たっぷりな顔(サメや親指や怒張した亀頭に酷似)の組み合わせは、それだけで大概の事(当て逃げや無銭飲食程度)を許したくなります。
本当は映画の中で、様々な描写を積み重ねてその人間像を描いた上で観客が愛着を持つ事が理想ですが、90分くらいの娯楽映画ではそこがまどろっこしいので、顔だけで「なんか好き!」と思わせる役者が必要なのです。

設定は確かにダイハードっぽいのかもしれませんし、意識した様なシーンもありますが、ダイハードには無かった様なビックリドッキリなシーンもたくさんあるし、似ているシーンはより派手に、スリリングな演出になっています。
と言うか、ダイハードってもう、ホースでダイビングしか覚えてないので、こういう比較は無理でした!
イメージで感想を書いてしまう一例です。

大味でいい加減な映画に感じるかもしれませんが、結構緻密に考えられたアクションシーンが多かったと思います。
作り物だと分かっていても、思わず「ワッ」と声を出すような、ヒヤリハットシーンがたくさんありました。
主人公の家族も、結構容赦ない危機を与えているし。

惜しい点もあって、まずこの舞台となるハイテクビルの紹介シーンが冒頭に少なすぎます。
ビルの中に巨大庭園があるようなSFっぽいビルなのですが、もっとジックリ見学したかったし、その後の崩壊シーンでビフォアアフターが楽しめたと思います。
あと、主人公の義足設定はもっと生かされると思っていたので残念でした。
義足イイジャン!と観客に思わせ、「俺も足切断しよっかな」と思わせるくらい活躍したら面白かったのに。

とにかく面白くて仕方がない(だんだん追い詰められている気分!)映画なのは、本気で断言します。
ただ、観終わった後に「やっぱりゴミじゃねえかョ」と発狂しても、能面のような顔でジッと見返すだけだと思います。
何事も、楽しむ気持ちが大事!

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