「音を立てたら、即死。」
ホラー映画はあまり積極的に観るほうではないが、本作は映画的にはどうなのか、非常に興味がある作品だった。
冒頭から世界はほぼ破滅している。
「音」に反応して生物を襲うクリーチャーによって滅びかけている世界で懸命に生きるある家族の物語。
設定が設定だけに、生音以外の音はないかと思っていた。
実際どうだったかは、観てのお楽しみということで。
生き抜くために「音」を立てない工夫が、説明なしにただ映像で表現される。
そして、聴覚障害者を含む家族の絆が物語の核となっている。
あら探しをすればいろいろ気になる点は出てくる作品だが、わずか数人の登場人物の演技を観てしまうと、そんなのは些事でしかない。
いかにもハリウッド的なラストシーンで締めくくられる本作、本国でのヒットもうなずける。
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