「美しい国」よりもせめて「嘘のない国」にしようよ

正体見たり！

首相のこの発言は制度破綻を明言したようなものだ。

年金制度をここまで改悪してきた責任を問わずして、機構の存続と厚労省の天下り先の確保が本音。

労働人口の高齢化と若年層の閉そく感はまた新たな社会問題を引き起こす。

そもそも今の年金額は高齢化し物理的に希望の仕事に就けない人々のセーフティネットの役割でしかなく、支給開始が70歳に引き上げられれば健康でない老人はその時点で生活保護者に楽層することになる。

もっともこれに並行して進められている健康保険制度の改悪と生活保護制度の締め付けに向けた動きを見れば、政府の本音は高齢人口の自然減に見せかけたあからさまな老人の切り捨てだ。

一方で健康寿命の維持を掲げながら、不健康なものは切り捨てる。医師の中には健康づくりのメニューの中で、運動で骨折や心疾患などで命を縮める者も増加するのではないかと危惧する人もいる。

高齢者に過度な期待をするのはいかがなものか？

今や国を挙げて健康寿命の維持に向けて舵を切って進んでいるように見えるが、むしろ成人病は高齢者より子供のころから食生活や運動など生活環境を整備することから始めないと成果は得られない。

アベが言うような短期的な改革で人生100年なんてことにはならない。

100歳超えの人口はベビーブームの山を越えれば当然に減少に転ずるわけで、それまでに高齢者の割合を減らしてしまいたいというのが本音だろう。

彼らがソフトランディングと呼んでいるのは自らのミスをどうやったら隠し通せるか？ということだけだ。

定年が65歳に伸びて、多くは退職金も65歳に繰り越されるだろう。管理職も頭打ちで若者の意欲も低下し、企業の活性化も足踏みを余儀なくされる。

僕らが夢見ていた未来はこんな国だっただろうか？アベが見栄を切った「美しい国」はこんな国だったのだろうか？今こそ聞いてみたいところだ。

■首相、年金開始７０歳超「３年で」　金融緩和出口も言及

■首相、年金開始７０歳超「３年で」　金融緩和出口も言及
(朝日新聞デジタル - 09月14日 19:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5289635