私、最近、めっきりCDのポチ買いをしなくなりました。先月は、イリーナ・メジューエワの日本デビュー20周年記念の東京文化会館でのライブ盤4枚組しか買っていません。欲しいと思う魅力的なCDが少なくなってきたからです。サッカー日本代表をTV観戦後、何かおもしろいものないかな…と思い、タワーレコードのHPをパラパラ見てたら、見つけちゃったのです。とんでもないCDが発売されることを…。
このCDジャケットにウルトラセブンと夭折したピアニスト、ディヌ・リパッティが一緒に描かれている意味がすぐに分かる貴方は、私と同じウルトラ・ファミリーと言えるでしょうw。
そのオチは、50年前に放送された「ウルトラセブン」最終回の中にあります。ウルトラセブンの最後の戦いに挑もうとするモロボシ・ダンが、恋人のアンヌ隊員に自らがウルトラセブンであることを告白する印象的なシーンがあります。このシーンで流れている音楽は、ロベルト・シューマン作曲のピアノ協奏曲イ短調です。演奏が、ピアノ独創がディヌ・リパッティ、指揮がカラヤン、オーケストラがフィルハーモニア管弦楽団。33歳で夭逝したリパッティの演奏は、数多あるシューマンのピアノ協奏曲の中でも、名演とされています。私はこの話を知ったのは、だいぶ大きくなってからですが、あの時のピアノがリパッティだったという事実を知って感激したものです。セブンの最終回とリパッティの夭折が不思議なシンクロを起こし、いい歳なのに胸を熱くしていますw。演奏そのものだけでみれば、リパッティのものと同じくらい、ラドゥ・ルプーやクラウディオ・アラウなど好きな演奏はありますが、リパッティ盤は特別の思いがありますね。再発売されるCDも欲しくなってきた。
インフォメーションには、リパッティ生誕100年、そしてウルトラセブン放送開始50年にあたる2017-18年にリマスターされて、この録音が「史上最大の再発売」されるらしい。
オリジナルマスターからの復刻よる豪華特別仕様盤って、大げさすぎるぜ。しかもこのジャケットのデザインは期間限定とある。「限定」という言葉に弱い私の急所を突いてくるとはひどいですw。CDや書籍との出会いは一期一会と考える私、やはりポチるしかないですね。敗北感と嬉しさでいっぱいですw。
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=J01fJwYSAsE
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