カメラを止めるな！

日曜日に観に行ったのですが、午前中にたまたま見ていた「ワイドナショー」でなんとこの監督が出演して、出演者も大絶賛していて、これはヤバいと思いました。
案の定、静岡の東宝会館では公開が始まったばかりの上にこのテレビ効果もあって、大行列の満員御礼状態！

ここの一番大きな劇場がほぼ完全に埋まる状況は、確か正月に観たアバター以来です。
東宝会館は時々来るのですが、いつも小さい劇場でばかり。
まあ、最近観たのが「レザーフェイス」と「ウィンチェスターハウス」ですからね。
いつもお客さんもポツリポツリという感じだし。
それでも、ここはホラーを静岡で熱心に公開してくれる有り難い劇場なので、たくさんお客さんが入って良かったねえ！という気持ちでした。

この「カメラを止めるな！」については、ネタバレ厳禁ということで、内容についてはあまり書けません。
でも、観たいと思っている人はもう大体観たと思うので、多少ネタバレ込みで書きたいと思います。
ただ、別にネタバレをされたら一気につまらなくなるような映画では無いですけどね。

なるほど、最後まで観れば確かに良く出来た作品です。
ユニークなアイデアがあって、挑戦的な作品ながら、最終的には非常に大衆受けのする気持ちの良い話となっているのです。
僕も非常に楽しめたし、この映画について悪い意見を言いたくないと思うほど好感を持ちました。
満員の劇場で、最後には拍手まで起こっていました。
そういう映画なのです。

これから観る人にこれだけは言っておきたいのですが、この映画はコメディと言われているのに、前半はまるで笑えません。
この映画の挑戦的な部分の一つが、かなり長い時間を使ってネタフリの部分を見せるところです。
人によっては苦痛に感じるほどかもしれませんが、これはそういう映画なので我慢するしかないのです。

もう一つ言っておくと、これはホラー映画ではありません。
ただ、ホラー映画が好きな人なら楽しめる内容ではあると思います。

少しネタバレになりますが、最初のゾンビ映画パート、ここが凄くつまらないと言われていて、まあ僕もそのように書きましたけど、本当はこう主張したいです。
ゾンビ映画にはこれよりつまらない映画がたくさんある！
そして、これ、まあまあ楽しめるよ！
普通にゾンビ映画として！

でも、こんな事恥ずかしくて言わない方が良いので、百戦錬磨のゾンビ映画（ゴミ映画）ハンターの皆さんも周りには「いや〜退屈だったよね！ゾンビとかバカバカしいしさ！そんなの本当はいないもんね！」と話を合わせておく事をオススメします。

自主制作映画ではありますが、決して一部のマニアや変り者に向けた映画ではありません。
乳飲み子から後期高齢者まで、幅広い人が楽しめる映画ですので、是非行けるうちにお誘い合わせの上、劇場でご覧になると良いと思います。