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2018年08月20日06:28

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私的サッカー史(25)

1990年イタリア大会決勝トーナメント1回戦、オランダ−西ドイツ。この大会随一の
好試合となった。というかこの大会は非常に低調な大会で、史上最低の大会と今でも言わ
れている。各国の戦い方があまりにも守備的で得点も入らないし見ていて面白くない

明らかに攻撃的なチームはオランダのみと言っても良く、ブラジルでさえ守備重視の戦術
であった。特にグループリーグでは自陣でパスを回してばかり、という試合も多く観客か
らのブーイングも至る所であった。こうした評判はサッカーの人気低下にもつながりかね
ない、ということで結局FIFAは次の大会からルールを変更することになる

オランダ−西ドイツは攻めるオランダ、守る西ドイツでレベルの高い試合となるが、西ド
イツのFWフェラーが再三オランダのDFライカールトに対し挑発的なプレーを行う。つ
いにフェラーのラフプレーにキレたライカールトとどつき合いになり両者退場

守備の要を失ったオランダのバランスが崩れたところをついて、西ドイツがカウンターか
らクリンスマンが決めて先制。さらに後半残り10分に決定的な2点目をあげる。終了間
際にPKでオランダが1点返すもそこまで。後日判ったことだがフェラーの挑発は作戦で
あったという。おのれ西ドイツめ汚いマネを!オイラがドイツ嫌いになった最大の原因だ

決勝は前大会と同じく西ドイツとアルゼンチンの対戦になった。この決勝戦がまた酷い試
合だった。両チームともサッカーじゃなく空手の試合でもやっているかのようだった。だ
が何故か西ドイツ側のラフプレーはファウルを取られず、アルゼンチンのラフプレーはど
んどんファウルとなる。疑惑の判定だ。ついにアルゼンチンから2名の退場者が出る。そ
れでも点を取れない西ドイツ。しかし後半残り5分というところでこれも疑惑の判定で西
ドイツにPKが与えられる。これを決めて西ドイツが優勝。何とも後味の悪い幕切れで、
この試合は現在でも「史上最低の決勝戦」と言われているのである

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