夏だホラーだと言いつつ

なんなら半年とか続きかねなさそうなアンデッドダンジョンに挑むのだ。

土曜日はＤ＆Ｄ５、駄氏ＧＭ。５レベルになって道が開けたとはいえ、嵌め手の敵が出始めたので油断はできないというかスキルの選択を慎重にしないと……の巻。


前回、オークとの戦争の末に殉死したイルメイターの使徒、猫福さんのＰＣを、
生き返らせる方法があると総司令官の王子に教えていただいた我々は、
その術を知る知識の神の神官に会いに行きます。
急げ急げ、傷んじゃったら大変だ。


ティーフリングのＰＣがいつものように神殿に入るのを躊躇しつつ（知識の信仰を求道するにしても、差別がなぜ起きてしまうか、蓋然性についての知識をまたお持ちの相手かもしれませんし）

全身に様々な言語の文化史を入れ墨で刻んであるという
私が記録書だみたいな神官さんと邂逅し、
仲間を復活させてもらったうえで、
ＰＣたちは彼から一つの依頼を受けます。

それは、近くにある古代都市の探索。

数百年間、アンデッドが闊歩するようになってしまったその都市は、
おおもとは治癒の女神を奉ずる観光都市で、
さらに古くから続く隣国間の戦争のさなかに興り、傷病者を癒し、
戦争が終わったのちもその医療と学問、そして平和を尊ぶ金持ちたちの都となったそうなのですが、
ある時を境に、急にその都市と他国の連絡が途絶え、
アンデッドの巣窟になっていたとか……。
その都市でしか信仰されていなかった治癒の女神は、
その権能を失い、あるいは他の神々に習合され、今ではどうなったのかもわからないと。


知識を奉ずる神官は、その都市が唐突にほろんだ理由を、ぜひ知りたいとのこと。
しかし、なにしろそこへ本格的な調査の手を及ぼせるタイミングが現在まで無く、
戦争で手柄を立てるほどの冒険者のパーティとこうしてコンタクトを取れたのは僥倖であるとのこと。
私のＰＣなど古い信仰の変遷には興味を持つ限りですし、それが邪悪な意思によって歪んだのならなお解決に行きたい。
文化的な観光都市が急激に滅んだのなら、金銭的価値の高いものも多く眠っているでしょう。
仲間を助けてもらった恩も含め、ＰＣたちは二つ返事でその都市の探索を引き受けます。



さて、
これがまあ長丁場で楽しめそうな大探索！
聞く限りで存在する調査個所を聞けば
１ダンジョンと言っていい区画がマップにして１６枚くらいはありそうだとか！


霧に覆われ、錆もカビも見受けられない（どうも、生命の否定が腐敗現象自体を停止させているようです）不思議な街は、
とりあえず我々をゴースト＋ガスト＋追加のナイトメアでお出迎え。
手厚い歓迎に意外とさっそくボコボコになります。
そんな中、”ＨＰが０になったユニットがいると回収に来る謎のおっさん”みたいなクリーチャーが特徴的に描写されます。なんだあれは……。


礼拝所・劇場・土産物区画といった観光客をもてなすためのその区画は、
大まかに１階層・２階層に別れており、
ひとまず2階に存在する巨大劇場を下支えする1階の施設群をＰＣたちは調べていきます。
その過程で、

この年が何らかの病に襲われたこと、
町の外に不審なクリーチャーがうろついていること、
この治癒の都市でもなすすべなく皆病に倒れ、あっという間に衰退してしまったことが
日誌によって語られ、

病に依ってか、他次元界の影響を受けて異形の姿に変質してしまった「恐らくは元人間」と思しいクリーチャーに襲われる流れなども……
あれ、こいつらはアンデッドではない……？



文字情報以外にも、
その都市の生活は物産にあらわれますし、
土産物屋などできるだけ傷つけないように（ファイアボールを撃とうとするウィザードを必死で止める他ＰＣたち）

しかし、恐怖状態や麻痺、即死攻撃を駆使してくるアンデッドやフェイ、
暗闇に身を隠し不可視状態で攻撃してくるデヴィルなどといった
これまでとは違う、対策必須の危険なハメ手を繰り出してくる
恐るべきクリーチャーたちを退けつつ、

恐らく劇場の舞台装置を動かすための階下施設である
直径５０フィートはありそうな歯車とその軸が林立するような巨大空間や、
国が興きてからの流れをつぶさに感じられる絵画や資料が残る美術館などを目撃していき……
おお、冒険してるぞ。


ひとまずその区画の一階層目のマップを埋めたところでひとまずの帰還。
ヘビが出る杖をさっそく使いつぶしたりしつつも、
湧き出る物理無効アンデッドをファイターが殴るためのマジックウェポンや
軽装鎧しか着れないマジックユーザーのＡＣを底上げできるマジックアーマーといったわかりやすいランダムドロップを受けつつ
しかし「もっといいものが採れたはず……！」なんて贅沢に悩みながら、
今後の冒険にも思いをはせていきます。
哀れ、生命を否定することでその存在を永らえさせるという
癒しの神を最もあざけるような呪いにかかった都市の謎をＰＣたちは解くことができるのでしょうか。



まだまだ先の話ですが
レベル上限解放のハウスルールを考えておいでだそうで
必要なパラメータの満了と特技の回収がどうしても両立できなさそうだった自ＰＣに光明が見えた感じがある。
まだまだ……先の話ですが……。