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2018年07月31日19:24

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最後のランナー

ジョセフ・ファインズ主演。
「炎のランナー」で有名なエリック・リデルのその後。
パリ・オリンピックで金メダルを取った主人公は、中国で宣教師兼教師として働いていたが、当時日中戦争の最中。
やがて太平洋戦争となり彼を含め「敵国人」は「敵国人収容所」に強制収容され劣圧な環境で労働に従事させられる。
その状況を改善しようと苦闘する彼。時には過去の名声を知る日本人将校と望まぬレースまで強いられる…

3K新聞やネトウヨの諸君に言わせるとアンジェリーナ・ジョリーの「アンブレイカブル」と並ぶ「反日映画」だそうな。
日本兵の暴力シーンはあり、日本人としては心苦しい場面もあるが、他の映画と比べて酷すぎるということはなく、また、「敵国人」のために我が身を顧みず働く日本兵も描かれ、特段反日プロパガンダということはない。

「アンブレイカブル」の時も書いたが、日本は自由の国であるはずなのに、日本の過去を捏造したい右翼が騒ぐと、映画の上映もできないっていうのは、まるで中国や北朝鮮と同じではないか。
「戦場のメリークリスマス」や「戦場にかける橋」などは全く問題になってないのに、頭の悪い連中がクズマスコミと同調して圧力をかけ、それに社会が負けてしまう風潮が恐ろしい。

さて、この映画は上映されてなによりなのだが、作品としてはそんなに優れたものではないと思う。日本軍人と競争する、というのはアンブレイカブルでもあった気がするし、「マイウェイ 12,000キロの真実」でもあったので史実なのかどうか不明だが、ちょっと陳腐と感じた。
しかし、エリック・リデルの最後がこうだったのかということを知らしめてくれたことには意味がある。「炎のランナー」では彼は日本軍の収容所で死んだ、という言葉がエンディングのあるらしいのだが、日本公開時にはカットしたらしい。都合の悪い連中がいたのだろうか?日本人が知らない日本の歴史がまだまだある。

どんな内容の作品も自由に観られる世界が続きますように。


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